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| フレッド・アーチャー |
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| フレデリック・”フレッド”・ジェームズ・アーチャー（イギリス） | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 生没年月日・１８５７年１月１１日−１８８６年１１月８日 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 所属・イギリス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 騎手通算成績・８０８４戦２７４８勝 勝率０．３４０ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ■コメント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ■フレッド・アーチャー （天才、アーチャーが乗ればカタツムリでも勝てる、金の男） 世界で最高の騎手といえば、私は、「アーチャーが乗れば、カタツムリでも勝てる」といわれた天才騎手のイギリスのフレッド・アーチャー騎手を挙げます。 アーチャー騎手は、１９世紀の後半、イギリスにおいて、クラシック２１勝、１８７４年から１３年連続リーディング・ジョッキーに輝くなどの抜群の騎手成績を挙げて、ファンから「金の男（Ｔｈｅ Ｔｉｎｍａｎ）」といわれました。 ■履歴 アーチャー騎手は、１８５７年１月１１日にイギリスで生まれました。 父ウィリアムスが、騎手兼調教師だったアーチャー騎手は、１８６７年にニューマーケットで、マシュー・ドーソン調教師に弟子入りします。 翌年の１８６８年に非公式ながら、騎手としてデビューし、公式競走に初出走した１９７０年秋に障害で初勝利を挙げます。 １８７３年から騎乗数、勝利数も大きく増え、１８７４年にアトランティスで英２０００ギニーに優勝し、１７歳にしてクラシック初勝利を挙げ、この年にリーディング・ジョッキーとなりました。 翌年の１８７５年には、イギリスの当時の騎手の年間最多勝記録を更新、スピナウェイで英１０００ギニーと英オークスを優勝、１８７６年にイギリスで初の騎手の年間２００勝の大台を突破し、翌年の１８７７年には、シルヴィノで、英ダービーと英セントレジャーを優勝し、弱冠２０歳で、英クラシック完全制覇をします。 その後もクラシックを勝ち続け、１８８０年の英ダービーでは、３週間前には馬に右腕を噛まれ、負傷しながら、患部を固定し、ベンドアで優勝しています。 １８８３年１月に、師匠マシュー・ドーソンの姪のヘレン・ローズ・ドーソンと結婚、この年は、自身のイギリスの年間最多勝記録を２３２に更新しました。 翌年の１８８４年に長男が出産直後に死亡する不幸がありましたが、イギリスの騎手の年間最多勝記録を２４１に更新します。 しかし、２４１勝目を挙げた当日に妻のヘレンが長女を出産した際に死亡してしまいます。 騎手としては、５７７戦で２４１勝を挙げる驚異の成績でした。 アーチャー騎手は、この日を最後にこの年は騎乗をやめ、３ヶ月のアメリカ旅行に出ます。 以後、アーチャー騎手の雰囲気が変わり、明るい表情を見せなくなったといわれます。 妻のヘレンが死亡後の最初の年の１８８５年にイギリスの騎手の年間最多勝記録を２４６（うち英クラシック４勝）に伸ばします。 この記録は、１９３２年に、ゴードン・リチャーズが破るまで記録でした。 身長が１７８センチと騎手として、大柄だったアーチャー騎手は、減量などに苦しみ、騎乗数を大幅に減らしましたが、それでも翌年の１８８６年には、１７０勝でリーディング・ジョッキーとなりました。 この年の１１月に体調不良となり、腸チフスで入院、１１月８日に拳銃で自殺しています。 ２９歳の若さでした。 ■セントサイモンの評価とエピソード アーチャー騎手は、有名なセントサイモンの１０戦中６戦に騎乗し、英３冠馬・オーモンドとの比較からセントサイモンが上だったと断言しています。 （アーチャー騎手は、両馬に騎乗した） セントサイモンに関するエピソードでは、調教で気合を入れるため、滑車を使い、セントサイモンが「本気」となり、騎乗のアーチャー騎手が「恐怖」したというものがあります。 「アーチャーが乗れば、カタツムリでも勝てる」と言われたほどの天才騎手が「恐怖」し、「二度と（セントサイモンを）本気で走らせたくない」といわせたセントサイモンはすごいですね。 逆にいえば、セントサイモンは、アーチャー騎手ほどの天才も持て余す部分があったといえます。 ■評価 私は世界の騎手で最高の騎手は、フレッド・アーチャー騎手だと思います。 □フレッド・アーチャー騎手の騎手通算成績（太字はリーディング・ジョッキー）
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 フレッド・アーチャー |