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ダンシングブレーヴ
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■史上最強馬RANKING−INDEX■■■■■

シーバード ダンシングブレーヴ ラムタラ アレッジド リボー
ミルリーフ ブリガディアジェラード セクレタリアト ニジンスキー シアトルスルー
アファームド スペクタキュラービッド シャーガー ヴェイグリーノーブル パントレセレブル
シンダー  ダラカニ サガス シガー アリダー
 
 
■ダンシングブレーヴ■鬼脚を超える奇跡の末脚 RANKING2位タイ
ダンシングブレーヴ(Dancing Brave)、牡、鹿毛、アメリカ生産、イギリス調教
生没年月日・1983年5月11日−1999年8月2日
父リファール 母ナヴァホプリンセス
生産者・テイラー・メイド・ファーム(グレン・オークファーム名義)  馬主・ハーリド・ビン・アブドゥッラー
調教師・ガイ・ハーウッド  主戦騎手・パット・エデリー
競走成績・10戦8勝(8−1−0−1) 主な勝利・英2000ギニー、キングジョージY&クイーンエリザベスS、凱旋門賞
■コメント
ダンシングブレーヴは、1986年の英2000ギニー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、最高レベルといわれた凱旋門賞を当時のレコードタイムで勝ちました

ダンシングブレーヴを知るおすすめ作品

■血統
ダンシングブレーヴは、父リファール母ナヴァホプリンセス(父ドローン)という血統です。

父リファールは、フランスで12戦6勝、ジャック・ル・マロワ賞などに勝ったノーダンダンサー系の名種牡馬、母ナヴァホプリンセスは、アメリカで16勝(35戦)しています。

ダンシングブレーヴの兄弟は、全妹にフランスオークス、ヴェルメイユ賞を制したジョリファなどがいます。

■履歴
▼デビュー前
ダンシングブレーヴは、1983年にアメリカで生まれ、イギリスで調教された競走馬です。

ダンシングブレーヴは、イギリスのガイ・ハーウッド調教師の厩舎に入ります

▼現役時代
▽2歳
1985年10月に2歳のダンシングブレーヴは、イギリスのドーキングステークスで、デビューします。

このデビュー戦は、3馬身差の快勝でした。

続いて、ソーハムハウスステークスに出走したダンシングブレーヴは、このレースも2馬身1/2差で快勝します。

この年は2戦(2勝)をしました。

▽3歳
1986年にダンシングブレーヴは、クレイヴァンステークスに出走し、1馬身差で3連勝をします。

ダンシングブレーヴは、3戦全勝で重賞未出走ながら、勝ちぶりのよさから1番人気で、英2000ギニーに臨みます。

英2000ギニーは、2着のグリーンデザートに3馬身差をつけて快勝します。

続く英ダービーで距離の不安(ダンシングブレーヴの血統はスピード血脈が強く、ダンシングブレーヴには距離が長いのでは・・・と思われていた)をささやかれましたが、後方からものすごい末脚・・・鬼脚というより奇跡の末脚(1ハロン10秒台の「神脚」ともいえる奇跡の末脚)で追い込み、シャーラスタの1/2馬身差の2着に敗れはしましたが、「負けてなお強し」を印象付け(勝ったシャーラスタにより敗れたダンシングブレーヴに注目されました)ました。

続くエクリプスステークスで「鉄の女」といわれた女傑・トリプティクらに圧勝します。

続くキングジョージY&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスで英ダービーで敗れたシャーラスタ(4着)にらに快勝(2着はシャーダリ)します。

凱旋門賞の叩き台になったセクレトステークスを圧勝します。

凱旋門賞では、凱旋門賞史上でシーバードが勝利した年に匹敵する最高レベルといわれるメンバーを相手に、コースレコード(当時)で快勝(日本からヨーロッパに滞在していた日本ダービー馬・シリウスシンボリも参戦しましたが14着でした)しました。

この後、アメリカでブリーダーズカップターフに出走し、マニラの4着。

敗因としてダートを横切る際(コース設計上、ダートを横切るようになっていた)、他馬の蹴り上げた泥が目に入ったためとも、アメリカの固い芝が合わなかったともいわれています。

個人的には泥が目に入ったためと考えます。

ブリーダーズカップターフも本来なら個人的には勝っていたのではないかと思っています。

もちろん「神脚」を駆使した英ダービーも後方過ぎる位置取りでなけなければ勝っていたと思います。

れがダンシングブレーヴの戦いの軌跡で、戦績は10戦8勝・・・アメリカでブリーダーズカップターフに敗れているため、「1980年代のヨーロッパ最強馬」といわれますが、私の中では、「
1980年代の世界最強馬」ですね。

このコーナーの「史上最強馬RANKING」で、ダンシングブレーヴを2位タイとしているように、私は競走馬としてのダンシングブレーヴの強さを非常に高く評価しています。


▼現役引退後
競走馬を引退し、イギリスで種牡馬となったダンシングブレーヴ

ダンシングブレーヴは、奇病・マリー病になりながら、種牡馬として日本へ輸入されました。

ヨーロッパで産駒からコマンダーインチーフ(英ダービー、愛ダービー)やホワイトマズル(イタリアダービー)などを輩出しました。

日本でも少ない産駒からエリモシック(エリザベス女王杯)、キョウエイマーチ(桜花賞)、キングヘイロー(高松宮記念)、テイエムオーシャン(桜花賞、秋華賞)などの大物や重賞勝ち馬などを輩出し、種牡馬として、一定の成功はしました。(もちろんこの馬の戦績などから考えると物足りませんが・・・)

主な産駒・・・
コマンダーインチーフ(英ダービー、愛ダービー)
ホワイトマズル(伊ダービー)
ウィミスバイト(愛オークス)
エリモシック(エリザベス女王杯)
キョウエイマーチ(桜花賞)
キングヘイロー(高松宮記念)
テイエムオーシャン(桜花賞、秋華賞)
など

母の父としてもスイープトウショウ(秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯)やメイショウサムソン(皐月賞、日本ダービー、天皇賞・春、天皇賞・秋)などを輩出しています。

母の父として・・・
Robertico(独ダービー)
Millenary(英セントレジャー)
BestHollow(パリ大賞など)
Zenda(仏1000ギニー)
スイープトウショウ(秋華賞、宝塚記念、エリザベス女王杯)
メイショウサムソン(皐月賞、日本ダービー、天皇賞・春、秋)
など

1999年に死亡しています。

奇跡の名馬では、世界の名馬111頭の知られざるエピソードを紹介

レーティングと名馬の最期と最強馬論
1977年に始まったインターナショナル・クラシフィケーション(現ワールド・サラブレッド・ランキング)のレーティングでダンシングブレーヴは歴代1位の141ポンドが与えられましたが、2013年1月にレーティングの見直しが行われ、ダンシングブレーヴは3ポンド引き下げられた138ポンドとなりました。

この結果、2012年に140ポンドを与えられたフランケルが歴代1位となりました。

ダンシングブレーヴの138ポンドは歴代2位となりました。

このレーティングの見直しには賛否両論があります。

最期は、病の後遺症に挑み、見事な「立ち往生」(立ったまま死亡)だったといわれます。

その馬の持つ尊厳、気品、プライドなどを感じさせました。

前述のように、ダンシングブレーヴの競走馬としての強さの私の評価は非常に高く、その強さは、史上最強馬と思っているシーバードに迫り、あるいは逆転するだけの強さがあったとすら思っています。

ダンシングブレーヴは、前述のように私の中では、「
1980年代の世界最強馬」であり、史上最強馬の1頭です。

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■競走成績
開催日 開催国 競馬場
レース名

距離


頭数
人気
着順
斤量
着差

騎手
タイム

1着(2着)


1985.10.14 英 サンダウン
ドーキングS

T8F








G.スターキー
1.42.88

(Mighty Memory)


1985.11.1 英 ニューマーケット
ソーハムハウスS

T8F


11



2.1/2

G.スターキー
1.40.15

(Northern Amethyst)


1986.4.17 英 ニューマーケット
クレイヴァンS

T8F
GV

11





G.スターキー
1.49.96

(Farway Dancer)


1986.5.3 英 ニューマーケット
英2000ギニー

T8F
GT

15


126p


G.スターキー
1.40.40

(Green Desert)


1986.6.4 英 エプソム
英ダービー

T12F
GT

17


126p
1/2

G.スターキー


Shahrastani


1986.7.5 英 サンダウン
エクリプスS

T10F
GT







G.スターキー
2.06.18

(Triptych)


1986.7.26 英 アスコット
キングジョージY&クイーンエリザベスS

T12F
GT




120p
3/4

P.J.エデリー
2.29.49

(Sharadai)


1986.9.12 英 グッドウッド
セレクトS

T10F
GV





10

G.スターキー
2.04.81R

(Ozopulmin)


1986.10.5 仏 ロンシャン
凱旋門賞

T2400
GT

15


56
1・1/2

P.J.エデリー
2.27.7R

(Bering)


1986.10.5 米 サンタニア
ブリーダーズCターフ

T12F
GT




122p
6・3/4

P.J.エデリー


Manila



■5代血統図
Pharos(Fairway)5×5、Mahmoud5×5
Lyphard
アメリカ
1969 鹿毛
Northern Dancer
カナダ
1961 鹿毛
Nearctic Nearco Pharos
Nogara
Lady Angela Hyperion
Sister Sarah
Natalma Native Dancer Polynesian
Geisha
Almahmoud Mahmoud
Arbitrator
Goofed
アメリカ
1960 栗毛
Court Martial Fair Trial Fairway
Lady Juror
Instantaneous Hurry On
Picture
Barra Former Ksar
Formose
La Favorite Biribi
La Pompadour
Navajo Princess
アメリカ
1974 鹿毛
Drone
アメリカ
1966 芦毛
Sir Gaylord Turn−to Royal Charger
Souce Sucree
Somethingroyal Princequillo
Imperatrice
Cap and Bells Tom Fool Menow
Gaga
Ghazni Mahmoud
Sun Miss
Olmec
アメリカ
1966 栗毛
Pago Pago Matrice Masthead
La Patrice
Pompilla Abbots Fell
Pagan Queen
Chocolate Beau Beau Max Bull Lea
Bee Mac
Otra Equipoise
Tenez


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