ピース・又吉直樹氏の第１５３回芥川賞受賞（メインウェーブ）

■コラム■■■■■

■ピース・又吉直樹氏の第１５３回芥川賞受賞■

２０１５年７月１６日に、第１５３回芥川賞・直木賞の受賞作品が発表され、芥川賞には、お笑いコンビ・ピースの又吉直樹氏の「火花」が受賞しました。

火花（文春文庫）
ピース・又吉直樹の芥川賞受賞作品
芸人が芥川賞を受賞した話題性だけでなく、内容もしっかりしていると思います
氏の芥川賞受賞で、単なる「本好き」とはいえなくなりました

この受賞は、芸人初の快挙だそうです。

お笑いコンビの小説ですが、内容はしっかりしており、単なる話題作にとどまらない素晴らしい小説だと思います。

処女作にして純文学の作品を書くあたりに、本人の文学に対する知識・本気度などが伺えます。

作品はお笑いコンビの作品という話題よりも、小説の内容の高さが評価されての受賞だったように思います。

才能（文才）がありますね。

今後は、お笑いにもその文才をますます生かしてほしいですね。

彼（又吉氏）は、なかなかの読書家で、文学に対する知識も深いようで、雑誌などでコラムや書評を担当しています。

尊敬する小説家は太宰治が、欲しくて取れなかった芥川賞を又吉氏は受賞し、「芥川賞受賞」の点では「太宰超え」をしたことになります。

「火花」は話題性もあり、６０万部以上のヒット（２０１５年７月１７日現在）をしていますが、話題性だけではここまで売れない（内容が伴わないと売れない）でしょうし、今回の受賞でさらに売れそうです。

処女小説が芥川賞受賞で、次回作以降が必要以上に注目され、大変そうですが、もちろん次回作以降も本人は書くつもりのようで、期待します。

（この記事は、２０１５年７月１８日に書かれました）

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