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前作ラバー・ソウル』でアイドルからアーティストへ本格的に変化したビートルズは、本作で前作以上の新たな試みを行い、更なる実験性を強めます。

前作で音楽に革命をもたらしたビートルズは本作でそれを乗り越えてしまいます。

レコーディング技術への挑戦は、当時の音楽技術ではライブで再現不可能となっており、ビートルズがライブをやらなくなる契機となったアルバムでもあります。

音楽的実験性は、次作 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』で頂点を極めるといわれますが、『ラバー・ソウル』と『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の中間に発売された本作は、実験性のきっかけとなった前作と実験性の頂点、ロック史に残る歴史的名盤とされる次作を結ぶ重要アルバムだと思います。

個人的には収録楽曲のクオリティの高さから、ある意味でロック史の金字塔、ビートルズの最高傑作といわれることの多い『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』さえも凌駕している点もあるとさえ思います。

ビートルズのアルバムはどれも好きですが、本作はアビイ・ロードと並び特に好きなアルバムです。

収録曲は、どれも素晴らしいのですが、いくつかの曲に注目してコメントします。

アルバムのオープニングを飾るのはジョージ・ハリソン作の「タックスマン」・・・ジョージの曲がビートルズのアルバムのオープニングを飾るのは本作が初めてであり、ジョージの作品は他に2曲、計3曲収録されており、レノン=マッカートニーに迫る成長をみせているのがわかります。

2曲目の「エリナー・リグビー」は、ポール・マッカートニーの作品・・・ストリングスを採用した楽曲であらためてポールのメロディ・メーカーとしての才能を感じる名曲だと思います。

5曲目の「ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア」は、ビートルズの音楽史上最も美しいバラードといわれるポールの作品・・・こんな美しい曲を作れるポールは凄すぎるとしかいえません。

アルバムのラスト(14曲目)を飾るジョン・レノンの作品「トゥモロー・ネバー・ノウズ」は、サンプリングによるループを使っており、後のヒップホップやクラブ、テクノなどを思わせる実験性の高い作品です。
1960年代にこのような楽曲が作られたことにその先進性が驚かされます。
ラマ僧のお経をイメージしたとされる(個人的にはカモメの鳴き声にも聞こえる)サイケデリックなサウンドが印象的です。
またアルバムのラストにこの楽曲を据えたところにビートルズのセンスと才能を感じますね。

ポールの「エリナー・リグビー」、ジョンの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」・・・この2曲を聴くだけでもレノン=マッカートニーの音楽の才能、2人の天才の凄さを感じることが出来ると思います。

本作は前作に続きサイケデリック音楽のトータル・コンセプト・アルバムといわれることもあります。
収録曲それぞれが素晴らしいのですが、アルバム全体を聴いてこそ、その素晴らしさがより実感できると思います。

アルバム・ジャケットは、友人のクラウス・フォアマンによるもので、その後多くのアーティストにオマージュされています。

アルバムタイトルは、ビートルズ来日の際に、日本の警官が携帯していた拳銃のリボルバーからジョンが採用したといわれます。

全英アルバムチャートで9週連続1位を記録しています。


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