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名盤(ビートルズ)サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド
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■サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド■
サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド

本作は、ロック音楽の金字塔、ロック史に残る歴史的名盤といわれ、ビートルズの最高傑作といわれることの多いアルバムです。

アルバムタイトルとなっている架空のバンドのショーというコンセプトで作られたトータル・コンセプト・アルバムであり、サイケデリック音楽のトータル・コンセプト・アルバムといわれることもあります。
(架空のバンドのショーというコンセプトはポール・マッカートニーのアイデアといわれます)

このアルバム以降は、それまでアメリカや日本でアーティストの意向に関係なく勝手に編集アルバムが作られて発売されていたのが、オリジナルどおりに発売されるようになります。
(ただし、本作とほぼ同時期に制作された次作 『マジカル・ミステリー・ツアー』は、本国イギリスではEP2枚組で発売されましたが、アメリカ編集版ではアルバム1枚で発売され、今日ではオリジナル・スタジオ・アルバムと同格の扱いとなっています)
(個人的には『マジカル・ミステリー・ツアー』は、オリジナル・スタジオ・アルバムであると捉えています)

レコード会社の意向よりもアーティストの意向が強くなるきっかけとなったアルバムともなっています。

音楽的実験性が、前々作ラバー・ソウル』、前作 『リボルバー』を経過して頂点を極めた作品といわれ、さまざまなアイデアが盛り込まれています。

収録曲は、どれも素晴らしいのですが、いくつかの曲に注目してコメントします。

アルバムのオープニングを飾るのは、ポール作の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」で、アルバムの表題曲であり、アルバム・コンセプトである架空のバンドのテーマ・ソングとして位置づけられています。

2曲目の「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」は、オープニングの最後にリンゴ・スター扮するビリー・シアーズが紹介され、リンゴが歌うという架空のバンドのコンセプトを明確にしたポールの作品です。

3曲目の「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ」は、ジョン・レノンの作品で頭文字をとると「LSD」となりドラッグを想起されるといわれました(ジョンは否定)。
ジョンは否定しましたが、たしかにサイケデリック色の強い楽曲ではあります。

9曲目の「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」は、このアルバム唯一のジョージ・ハリスンの作品(他はレノン=マッカートニー名義)で、インド音楽を取り入れており、ある意味アルバムのアクセントとなっています。

アルバムのラスト(13曲目)を飾るのは、代表的なジョンとポールの共作とされる「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」です。
架空のバンドの演奏は、この曲の前の「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のリプライズで終わり、「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」はアンコール曲として位置づけられています。
ジョンの楽曲の間にポールの楽曲をはさんだ「ア・ディ・イン・ザ・ライフ」は前述のとおりジョンとポールの代表的な共作といえます。
40人編成のオーケストラが採用されるなどスケール感があり、この楽曲がアルバムのラスト、架空のバンドのアンコール曲というコンセプトとなっている点は、前作『リボルバー』のラストに「トゥモロー・ネバー・ノウズ」を据えたのと同じくビートルズのセンスと才能を感じます。

この曲の後には、犬にしか聞こえない高周波音(CDでは耳鳴りのように聞こえるようになっている)、逆回転のポールの肉声のコラージュ(CDでは後半部を繰り返しフェイド・アウトする編集)が記録されている「遊び心」もあります。

ビートルズはさまざまな実験を通じてスタジオ・ワークを楽しんでいたようです。

アルバムジャケットは、架空のバンドのメンバーとしてのビートルズ自身を中心に、世界の著名人(ビートルズ自身も含め)が多く登場しており、ある意味で豪華なアートワークとなっています。

このアルバムも前作(『リボルバー』)同様にアルバム全体で聴いてこそ、その素晴らしさがより実感できると思います。

グラミー賞最優秀アルバム賞受賞。

全英アルバムチャート22週連続1位、全米アルバムチャート15週連続1位を記録しています。


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