MAIN−WAVE
名盤(ビートルズ)ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
ホーム テーマ フォーカス スタディ ラブ・モノ ショッピング
 ニュース サイトマップ グループ
ホーム>>>フォーカス>>>ビートルズ>>>名盤(ビートルズ)>>>

■名盤(ビートルズ)■■■■■
■ザ・ビートルズ■
『ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)』

実験性を極めた 『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』とほぼ同時期に制作されたために、同じく実験的アルバム 『マジカル・ミステリー・ツアー』の後を受けて制作された本アルバムは、全体としてはバンド・サウンドに原点回帰しています。

しかし、レゲエのリズムの曲、後のハード・ロック、へヴィ・メタルを予見される曲、前衛的ないわゆるアバンギャルドな曲など実験性のある曲も含み、バラエティに富んだ作品となっており、2枚組全30曲のボリュームのアルバムとなっています。

このバラエティに富んだボリュームのある本アルバムは、アルバムのトータル性が無く、散漫で楽曲単体で評価すべきとの意見もありますが、個人的には西洋音楽のすべてが詰まっているといわれる音楽性の幅の広さ、時代の先を行く先見性、おもちゃ箱のようにさまざまな種類の楽曲を詰め込んだ多様性と面白さから、アルバムとしても大傑作だと思いますし、私の好きなアルバムです。

なにより2枚組で30曲もビートルズの音楽を聴くことができるのが素晴らしいですね。

本アルバムは真っ白なジャケットから『ホワイト・アルバム』と呼ばれることもあります。

発売された当時(1968年)のアナログ盤には、真っ白なジャケットにシリアル・ナンバーが刻印されていました。

収録曲はどれも素晴らしいのですが、いくつかの曲に注目してコメントします。

1枚目のオープニングを飾る「バック・イン・ザ・U.S.S.R」は、力強く爽快なポール・マッカートニー作のロックナンバーです。

1枚目の4曲目の「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」は当時まだ一般に知られていなかったレゲエのリズムを取り入れたポールの作品です。
ビートルズの先見性がわかる楽曲といえます。

1枚目の7曲目はジョージ・ハリスン作の「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」で、ジョージはこの作品で「泣きのギター」を表現したかったが、上手くいかず、エリック・クラプトンに演奏を依頼し、クラプトンがジョージの期待に見事に応えた「泣きのギター」を演奏しています。
たしかにクラプトンのギターが泣いているジョージの代表曲の1つだと思います。

1枚目の8曲目となる「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」は、3つの曲をつないだとされるジョン・レノンの作品です。
ポールはこの曲を賞賛しており、複数の曲をつなぐアイディアは後にポールも曲の制作に取り入れています。

11曲目の「ブラック・バード」は、アコースティックな佇まいのポール作の曲で、個人的にアルバムでもお気に入りの曲です。

1枚目のラストで17曲目の「ジュリア」は、やさしい雰囲気の漂うジョンの作品です。

2枚目のオープニングを飾るのはポール作の「バースディ」で、後のハード・ロックを思わせる楽曲です。

2枚目の2曲目は、ジョン作の「ヤー・ブルース」で、タイトルどおりブルース・ソングで、「バースディ」同様に後のハード・ロックをも感じさせます。
「バースディ」と「ヤー・ブルース」からは、やはりビートルズの音楽面での先見性を感じます。

2枚目の3曲目は、ポール作の「マザー・ネイチャーズ・サン」で、「ブラック・バード」同様にアコースティックな佇まいの曲です。
「ブラック・バード」同様にアルバムでもお気に入りの曲です。

2枚目の6曲目は、ポール作の「へルター・スケルター」で、後のへヴィ・メタルをも思わせるビートルズでも最も騒がしいへヴィな曲といわれています。
シャロン・テート惨殺事件のチャールズ・マンソンに大きな影響を与えた曲として知られ、音楽の「魔力性」を語られることもあります。
個人的にはテンションを上げる時によく聴く好きな曲の1つです。

2枚目の8曲目は、ジョン作の「レボリューション1」で、シングル「レボリューション」の原型となったといわれ、シングルよりもスローの曲となっています。

2枚目の12曲目はジョン作の「レボリューション9」で、さまざまな音源がコラージュされたかなり前衛的ないわゆるアバンギャルドで実験的な曲となっています。
音源をコラージュしたりサンプリングするのは、後のヒップホップ、テクノ、ハウスなどを思わせます。
タイトルの「9」はジョンの誕生日が10月9日のため、ジョンが「9」をラッキー・ナンバーとしていたことによるとされます。

2枚目のラストとなる13曲目でアルバムのラストは、ジョン作の「グッド・ナイト」ですが、ボーカルはリンゴ・スターです。
リンゴのボーカル以外は、オーケストラによる演奏です。

本アルバムは全英アルバムチャート10週連続1位、全米アルバムチャート9週1位を記録しています。
また2枚組アルバムとしては初の全米チャート1位を記録したアルバムのはずです。


ビートルズを知るおすすめ作品

ビートルズ・ミニ・データ
コラム(ビートルズ)INDEX


  名盤(ビートルズ)ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)
ホーム テーマ フォーカス スタディ ラブ・モノ ショッピング