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名盤(ロック・ポップス)(ビートルズ以外)ザ・クイーン・イズ・デッド−スミス
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■名盤(ロック・ポップス)(ビートルズ以外)■■■■■
■ザ・クイーン・イズ・デッド−スミス■
『ザ・クイーン・イズ・デッド』


モリッシーのひねくれた歌詞とジョニー・マーのキャッチャーで流麗な曲が合わさる時スミスの奇跡的な音楽が生まれました。

スミスのオリジナル・アルバムとしては3枚目にあたる1986年に発売された本作『ザ・クイーン・イズ・デッド』は彼らの最高傑作と言われることが多いアルバムです。

私もこのアルバムがスミスの最高傑作だと思いますし、彼らのアルバムで最も好きなアルバムです。

スミスの革新的視点は本当の意味での社会的弱者にスポットをあて、その救済を試みたことだと思います。

反体制の音楽として誕生したロックが今まで救済の手を差し伸べなかった本当の意味での社会的弱者である特殊な精神的な悩みを抱えた人やトラウマを抱えた人への救済はロックが果たすべき最後の救済の一つだったのかもしれません。

そのためバンドのヴォーカルであるモリッシーの書く歌詞は自虐的であったり、ゆがんでいたりとひねくれています。

しかし、このひねくれた歌詞に対しバンドのギタリストであるジョニー・マーのキャッチャーで流麗な美しいサウンド・・・

この対比こそがスミスを奇跡のバンドたらしめたのだと思います。

1980年代のイギリスのロックシーンはアメリカで始まった音楽専門チャンネル・MTVの影響も強くビジュアル面を強調したバンドが多く登場し、アメリカへの進出をしていました。

スミスをこうしたビジュアル重視のバンドとは一線を画す音楽的な魅力を中心にイギリスで成功をしました。

オリジナルアルバム4枚、実質5年ほどの活動であったスミスはイギリス以外では必ずしも成功したとはいえませんが、後のイギリスの多くのロックバンドに大きな影響を与えました。

そのためスミスは1980年代イギリスの最重要ロックバンドとの評価もあります。

特にストーン・ローゼズやオアシスなどの彼らと同じマンチェスター出身のバンドへの影響力は非常に大きかったといえますね。

(この記事は書籍「ロック・クロニクル」を参考に書きました)

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