史上最強力士RANKING |
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▽(RANKING外の強豪力士)
(横綱以外の強豪力士については、強豪力士を参照) |
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▽ | 史上最強力士RANKING一覧 | ||
順位 | 四股名 | 地位 | |
1 | 雷電為右エ門 | 大関 | 記録と伝説を作った史上最強力士 |
2 | 谷風梶之助 | 横綱 | 古今並びなき大横綱 |
3 | 太刀山峰右エ門 | 横綱 | 「四十五日の鉄砲」で無敵の強さ |
4 | 栃木山守也 | 横綱 | 近代相撲の先駆者 |
5 | 梅ヶ谷藤太郎(初代) | 横綱 | 明治の大横綱 |
6 | 双葉山定次 | 横綱 | 不滅の69連勝、相撲道を極めんとした大横綱 |
7 | 大鵬幸喜 | 横綱 | 優勝32回、記録の巨人 |
8 | 常陸山谷右エ門 | 横綱 | 大横綱にして出羽一門を築いた角聖、御大 |
9 | 稲妻雷五郎 | 横綱 | 古今の強豪にして風流人 |
10 | 陣幕久五郎 | 横綱 | わずか5敗の負けず屋 |
11 | 小野川喜三郎 | 横綱 | 谷風梶之助のライバル |
12 | 北の湖敏満 | 横綱 | 不沈艦、モンスター |
13 | 千代の富士貢 | 横綱 | 故障を克服し大横綱となったウルフ |
14 | 大錦卯一郎 | 横綱 | 頭で取る一番相撲の名人 |
15 | 玉錦三右エ門 | 横綱 | 抜群の稽古量で名横綱へ |
16 | 貴乃花光司 | 横綱 | 花田家の遺伝子を継ぐ平成の大横綱 |
17 | 羽黒山政司 | 横綱 | 横綱在位12年の鉄人 |
18 | 鬼面山谷五郎 | 横綱 | 陣幕久五郎のライバル |
19 | 栃錦清隆 | 横綱 | 技能から正攻法へ変化したマムシ |
20 | 若乃花幹士(初代) | 横綱 | 土俵の鬼、異能力士 |
▽ | RANKING外の強豪力士 | ||
阿武松緑之助 | 横綱 | 稲妻のライバル | |
梅ヶ谷藤太郎(2代) | 横綱 | 常陸山のライバル | |
柏戸剛 | 横綱 | 大鵬のライバル | |
輪島大士 | 横綱 | 北の湖のライバル | |
□星取表について ○=勝利 ●=敗戦 分=引き分け 預=預かり 無=無勝負 休=休み |
史上最強力士RANKINGについて |
始めにお断りするのは、時代の違う強豪力士の強さを比較するのは、非常に難しいということです。 結局は、数字(成績、記録)の比較、伝説、逸話の検証、そして最後にはランキング作成者の主観で選考されることになります。 ▼選考基準 「史上最強力士RANKING」を作成する際に選考の基準としたものは以下の通りです。 ・現役時代の強さを最大の選考要素とする ・成績、記録、伝説、逸話を選考の参考とする ・各時代における最強力士を優先する ・人物のスケールも選考要素に入れる ・現役引退後の人生も選考要素に入れる ・角界への功績や貢献度も選考要素に入れる ・ランキング対象は引退力士 ・ランキング対象は2001年より前までに入幕 ・ランキング作成者の主観 ▼選考基準の解説 ・現役時代の強さを最大の選考要素とする 「史上最強力士」の選考であるので、最大の選考要素が現役時代の強さであることはいうまでもありません。 ・成績、記録、伝説、逸話を選考の参考とする 現役時代の強さの基準となるのが、数字(成績、記録)です。 数字は、時代が違うので完全な比較は出来ないものの、ある程度は、客観的に比較しえる要素の一つとなります。 そして数字以外での比較の要素が伝説、逸話です。 伝説や逸話には、誇張もあるかもしれませんが、「強さ」の参考には、ある程度はなると思います。 ・各時代における最強力士を優先する 時代の違う強豪力士を比較する以上は、各時代を築いた中心であった各時代における最強力士をランキング上位にある程度優先しました。 個々の強さの比較検討をするのは当然ですが、例えば、谷風梶之助のライバルであった小野川喜三郎も古今の強豪ながら、その時代における2番手であり、違う時代の最強力士(もちろん古今の強豪)であった稲妻雷五郎、陣幕久五郎を上位としました。 ・人物のスケールも選考要素に入れる ・現役引退後の人生も選考要素に入れる 人物のスケールや現役引退後の「第二の人生」もある程度は選考の参考にしました。 ・角界への功績や貢献度も選考要素に入れる 現役時代の活躍、現役引退後の人生、人物のスケールにつながる部分もありますが、角界への功績や貢献度も選考要素に入れました。 ・ランキング対象は引退力士 ランキングの対象は、評価の定まった引退力士に限らせていただきました。 ・ランキング対象は2001年(21世紀)より前までに入幕 この基準で、2001年1月に入幕の朝青龍以後は、21世紀の最強力士として、ランキングには入れていません。 ・ランキング作成者の主観 最後はランキング作成者の主観となります。 各々に自分独自のランキングがあり、異論もあるとは思いますが、ランキング作成者は自分の信念によりランキングを作成しています。 そのことをご了承ください。 ▼RANKING選考のポイント 1位の雷電為右エ門は、幕内勝率9割6分2厘と35場所で優勝相当28回という圧倒的な成績と記録に加え、張り手、鉄砲、閂(かんぬき)、さらに鯖折も禁じ手となったという「強すぎる」ゆえの伝説がポイントとなりました。 谷風、小野川とともに最初の大相撲の黄金期を築いた点も見逃せません。 2位の谷風梶之助は、約150年間破られることのなかった63連勝、幕内勝率9割4分9厘、優勝相当21回という成績は当然のこと人物のスケールもポイントとなりました。 小野川、雷電とともに最初の大相撲の黄金期を築いた点も見逃せません。 (雷電、谷風の両力士については、大相撲において別格の存在で、最強力士の不動の1位、2位といえます) 3位の太刀山峰右エ門は、大関、横綱として他を圧倒する並びなき強さを示したという点では雷電為右エ門以来といってよい無敵ぶりであったことがポイントです。 横綱在位勝率9割6分6厘は、1場所だけで勝率10割の陣幕久五郎を除けば、史上1位です。 4位の栃木山守也は、在位勝率が9割を超えた最後の横綱で、筈押しの型を完成させ、近代のスピード相撲の先駆者となった点、余力を残しての見事な引き際、年寄となってから全日本力士選手権で現役を下して優勝してしまうなどの驚異の「怪年寄」ぶりがポイントです。 5位の梅ヶ谷藤太郎(初代)は、雷電に次ぐ幕内勝率9割5分1厘、58連勝、信用だけで国技館建設の費用である40万円(現在の100億円に相当)を借りた人物のスケールがポイントです。 6位の双葉山定次と7位の大鵬幸喜は、それぞれ史上1位となる69連勝、白鵬まで長く記録として保持された優勝32回が最大のポイントですが、双葉山は立会いの変化や待ったをせず相撲道を極めようとした姿勢、大鵬は年6場所時代における数々の記録に挑み、築いた点もポイントです。 8位の常陸山谷右エ門は、現役での成績やその強さはもちろんですが、現役、年寄を通じて人物のスケールの大きさもポイントといえます。 引退後、わずか8年ほどで亡くなるまでに出羽ノ海部屋を大勢力とし、出羽一門隆盛の礎を築きました。 そのため常陸山は角聖、御大と称えられました。 9位の稲妻雷五郎も、その現役での成績や強さはもちろんですが、風流人として文武両道に秀でた点も評価しました。 「相撲訓」において力士のあるべき姿を示した点もポイントです。 10位の陣幕久五郎は、幕内でわずか(87勝)5敗の「負けず屋」だった成績がポイントです。 現在、一般に知られる歴代横綱は陣幕の建立した「横綱力士碑」を基にしています。 11位の小野川喜三郎は、谷風の63連勝をストップし、後に谷風のライバルとして谷風に3勝(6敗2分2預3無勝負)した点が評価されます。 前に谷風、後に雷電という古今の超強豪に挟撃されながらも、自身も古今の強豪にふさわしい成績を残しました。 もちろん谷風、雷電とともに最初の大相撲の黄金期を築いた点も見逃せません。 12位の北の湖敏満は、優勝24回、32連勝の成績はもちろんですが、「憎らしいほど強い」と形容された強さがポイントです。 破壊力という点では、雷電、太刀山と比較しえる凄まじさだったと思います。 13位の千代の富士貢は、大鵬(32回)に続く31回の優勝、年6場所時代においては最多の53連勝がポイントとなります。 故障を稽古と筋力トレーニングで克服し、30代から優勝を大きく伸ばしました。 (優勝、連勝記録において千代の富士は北の湖を上回っていますが、「強さ」のインパクト、両者と戦った力士たちの比較の証言から北の湖を上位としました) 14位の大錦卯一郎は、太刀山や栃木山を上回る幕内勝率、栃木山とともに近代相撲の先駆者となった点を評価しました。 稽古場では強くはなかったそうですが、頭でとる一番相撲の名人といわれました。 余力を残しての引退、廃業、その後の相撲評論家の先駆けとなった転進もある意味みごとでした。 15位の玉錦三右エ門は、双葉山時代の前に玉錦時代を築きました。 抜群の稽古量で横綱まで上がり、時代を築きましたが、強気の性格が仇となる治療の遅れで現役死となったのは惜しまれます。 16位の貴乃花光司は、22回の優勝が選考のポイントとなりました。 「若貴ブーム」で相撲人気を盛り上げた点も見逃せません。 17位の羽黒山政司は、戦前こそ双葉山の影に隠れた感がありましたが、戦後に羽黒山時代を築きました。 2度のアキレス腱断裂というアクシデントがありながら、横綱在位12年を記録した鉄人ぶりも選考のポイントです。 18位の鬼面山谷五郎は、「負けず屋」陣幕のライバルであり、もちろん自身も強豪でした。 勝負は時の運と意に介さないあっさりとした性格は、陣幕と比べると時に取りこぼしもありましたが、それでも強豪にふさわしい幕内勝率(8割5分6厘)を残しました。 19位の栃錦清隆と20位の若乃花幹士(初代)は、「栃若時代」を築いた両雄です。 優勝回数(10回)、最多連勝(24)が同じで力量もほぼ互角、現役時代の千秋楽の本割、決定戦の連勝による逆転優勝、千秋楽全勝対決を制した若乃花が上位との考え方もありますが、直接の対決で勝ち越し(栃錦の19勝15敗)、現役引退後に長く春日野理事長として角界に功績を残し、貢献度もより高いと思われる栃錦を上位としました。 (もちろん若乃花も栃錦の春日野理事長の後を継ぎ、二子山理事長として角界へ功績を残し貢献をしています) ▽追記 朝青龍明徳が貴乃花のランキングを超えると思われる力量を示しました。 2001年1月の入幕のため、ランキング対象外となりましたが、ランキングに入れるとすれば、千代の富士貢の次の14位となります。 朝青龍以降は21世紀の最強力士に入れることになります。 さらに注目は、モンゴル相撲の大横綱を父に持つ白鵬翔です。 現役力士で、2001年以後の入幕のため、ランキング対象外ですが、ランキングに入るだけの強豪です。 もちろん白鵬も21世紀の最強力士に入ってくると思われます。 |
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