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シアトルスルー
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■史上最強馬RANKING−INDEX■■■■■

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アファームド スペクタキュラービッド シャーガー ヴェイグリーノーブル パントレセレブル
シンダー  ダラカニ サガス シガー アリダー
 

■シアトルスルー■無敗のアメリカ3冠制覇 RANKING9位タイ
シアトルスルー(Seattle Slew)、牡、黒鹿毛、アメリカ生産、アメリカ調教
生没年月日・1974年2月15日−2002年5月7日
父ボールドリーズリング 母マイチャーマー
生産者・ベン・キャッスル  馬主・カレン・テイラー→テイヒル厩舎
調教師・ウィリアム・ターナー・ジュニア→ダグラス・ピーターソン  主戦騎手・ジャン・クリュゲ(アンヘル・コルデロ・ジュニア)
競走成績・17戦14勝(14−2−0−1) 主な勝利・米3冠
■コメント
シアトルスルーは、1974年にアメリカで生まれ、アメリカで調教された史上初の無敗の米3冠馬です。(米3冠の後、敗れており、生涯成績は無敗ではありません)

ちなみに日本では、「スーパーカー」・「外車」などといわれたマルゼンスキーと同世代となります。

もし・・・マルゼンスキーがアメリカで走っていたら、シアトルスルーと対戦があったかもしれません。

シアトルスルーとの「米3冠対決」も注目されますね。

結果は、どうなっていたでしょうか

興味がありますね。

□シアトルスルーを知るおすすめ作品

■血統
シアトルスルーは、父ボールドリーズニング母マイチャーマー(父ポーカー)という血統です。

父がボールドルーラー系の種牡馬・ボールドリーズニング(シアトルスルーは、ボールドリーズニングの初年度産駒、3世代残した後、牝馬に蹴られる事故で死亡)、母マイチャーマーは、アメリカで6勝(32戦)しています。

血統的には、シアトルスルーの活躍までは、地味だったといっていいかもしれません。

半弟には、英2000ギニーを制したロモンド(父ノーザンダンサー)、半弟に良血で種牡馬となったシアトルダンサー(父ニジンスキー)などがいます。


■履歴
▼デビュー前のエピソード
シアトルスルーは、生まれつき右後脚が外向(外向きに曲がっている)しており、体ばかり大きく、さらに顔が大きく、尻尾はポニーのように短い見栄えの悪い馬でした。

この容姿から牧場でつけられたあだ名が「醜いアヒルの子」でした。

後に無敗で米3冠馬になるとは思えませんね。

シアトルスルーは、見栄えの悪さから、選抜のセリには出られず、一般のセリに出て、ミッキー・テイラー夫妻などに落札されました。

シアトルスルーは、オーナーの名義は、ミッキー・テイラー氏の妻の「カレン・テイラー」となります。

シアトルスルーは、アメリカのウィリアム・ターナー・ジュニアの厩舎に入ります。

▼現役時代
▽2歳
シアトルスルーは、アメリカで、1976年9月にデビューすると、未勝利、一般競走と楽勝で連勝し、格の高いといわれる2歳戦であるシャンペンステークスも勝ち、デビュー以来3戦全勝で、アメリカの2歳チャンピオンとなりました。

▽3歳
1977年に3歳となったシアトルスルーは、一般競走でレコード勝ちし、フラミンゴステークス、ウッドメモリアルステークスを連勝し、アメリカのクラシック3冠の1冠目のケンタッキーダービーに臨みます。

ケンタッキーダービーで、ランダスティーランに1馬身3/4差をつけて勝ちます。

続いて2冠目のプリークネスステークスで、アイアンコンステイテーションに1馬身1/2差で勝ちます。

3冠目のベルモントステークスで、ランダスティーランに4馬身差で快勝し、アメリカ競馬史上10頭目の3冠馬となります。

無敗で3冠馬となったのは、アメリカ競馬史上初です。

無敗での3冠馬は、かのサイテーションセクレタリアトなども達成できなかった偉業です。

3冠達成の偉業の後、休養をとるべきとするターナー調教師とレースへ出走させようとするオーナーサイドの意見が対立します。

オーナーサイドの意向で、スワップスステークスに出走したシアトルスルーは、4着に敗れます。

生涯唯一の大敗・・・

両者の対立の溝はうまらず、シアトルスルーは、ターナー調教師の厩舎を離れます。

同じ時期、手続きの不備から、シアトルスルーは、「テイヒル厩舎」にオーナーの名義が変わります。

新たにシアトルスルーを管理するのは、ダグラス・ピーターソン調教師です。

転厩後に、高熱で体調を崩したシアトルスルー

この年は、アメリカの年度代表馬と最優秀3歳牡馬に選ばれます。

▽4歳
体調を回復したシアトルスルーは、1978年5月の一般競走で復帰、このレースを勝つと、8月にも一般競走に連勝し、続くパターソンハンデでクビ差の2着に敗れます。

重いハンデと休養後間もないことが敗因とされています。

マールボロカップで、1年下の米3冠馬アファームドとの「3冠馬対決」が注目されましたが、シアトルスルーがアファームドに3馬身差で勝っています。

続くウッドワードステークスで、エクセラーに4馬身差で勝つと、ジョッキークラブ金杯で、アファームドと再戦、3冠馬同志の意地がぶつかりあい、最初から並んでのハイペースの先頭争いとなりました。

レースは、エクセラーがハナ差でシアトルスルーに勝ちました。

シアトルスルーは、エクセラーの2着に惜敗しましたが、アファームドには先着しています。(アファームドは、ハイペースなどで力尽きたのか、5着)

この後、スタイヴァザントハンデに勝ち、シアトルスルーは、競走馬を引退しています。

この年はアメリカの最優秀古馬となりました。

ちなみにこの年のアメリカの年度代表馬は、シアトルスルーに敗れているアファームドでした。

▼現役引退後
競走馬を引退したシアトルスルーは、種牡馬となります。

日本ではあまり成功していませんが、アメリカでの種牡馬成績が良好で、1984年の北米リーディングサイヤー。

ケンタッキーダービー、ベルモントステークスなどを制したアメリカの2冠馬・スウェイル、ブリーダーズカップクラシック、ベルモントステークスなどを制したエイピーインディなどを出しました。

母の父としても、16連勝したシガーを出しています。

主な産駒・・・
エーピーインディ(ブリーダーズカップ・クラシック、ベルモントステークスなど)
スウィル(ケンタッキーダービー、ベルモントステークスなど)
スルーオゴールド(ジョッキークラブ金杯ステークスなど)
カポウティ(ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルなど)
ヴィンディケーション(ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル)
Flute(ケンタッキーオークス)
タイキブリザード(安田記念など)
ダンツシアトル(宝塚記念など)

母の父として・・・
レモンドロップキッド(ベルモントステークスなど)
シガー(ブリーダーズカップ・クラシック、ドバイワールドカップなど)
デンジャラスミッジ(ブリーダーズカップ・ターフ)
バチュラーデューク(愛2000ギニー)
エシーナ(ブリーダーズカップ・ディスタフ)
ライラックスアンドレース(アッシュランドステークス)
アグネスワールド(アベイ・ド・ロンシャン賞、ジュライカップなど)
カワカミプリンセス(オークス、秋華賞など)
シーキングザパール(NHKマイルカップなど)
ヒシアケボノ(スプリンターズステークス)
トーヨーシアトル(東京大賞典)
ネームヴァリュー(帝王賞)

シアトルスルーは、2002年5月7日に死亡しています。


□シアトルスルーを知るおすすめ作品

■競走成績
開催日 開催国 競馬場
レース名

距離


頭数
人気
着順
斤量
着差

騎手
タイム

1着(2着)


1976.9.20 米 ベルモントパーク
未勝利

D6F








J.クリュゲ
1.10.2

(Proud Arion)


1976.10.5 米 ベルモントパーク
一般競走

D7F






3・1/2

J.クリュゲ
1.22.0

(Cruise on In)


1976.10.16 米 ベルモントパーク
シャンペンS

D8F
GT

10



9・3/4

J.クリュゲ
1.34.4

(For the Moment)


1977.3.9 米 ハイアリアパーク
一般競走

D7F


10





J.クリュゲ
1.20.6R

(White Rammer)


1977.3.26 米 ハイアリアパーク
フラミンゴS

D9F
GT

13





J.クリュゲ
1.47.4

(Giboulee)


1977.4.23 米 アケダクト
ウッドメモリアルS

D9F
GT





3・1/4

J.クリュゲ
1.49.6

(Sanhedrin)


1977.5.7 米 チャーチルダウンズ
ケンタッキーダービー


D10F
GT

15


126p
1・3/4

J.クリュゲ
2.02.02

(Run Dusty Run)

1977.5.21 米 ピムリコ
プリークネスS

D9.5F
GT




126p
1・1/2

J.クリュゲ
1.54.4

(Iron Constitution)


1977.6.11 米 ベルモントパーク
ベルモントS

D12F
GT




126p


J.クリュゲ
2.29.6

(Run Dusty Run)


1977.7.3 米 ハリウッドパーク
スワップスS

D10F
GT





16

J.クリュゲ


J.O.Tobin


1978.5.14 米 アケダクト
一般競走

D7F






8・1/4

J.クリュゲ
1.22.8

(Proud Arion)


1978.8.12 米 サラトガ
一般競走

D7F








J.クリュゲ
1.21.6

(Proud Bridie)


1978.9.5 米 メドウランド
パターソンH

D9F
GU

10



クビ

J.クリュゲ


Dr.Patches


1978.9.16 米 ベルモントパーク
マールボロCH

D9F
GT







A.コルデロjr


Affirmed


1978.9.30 米 ベルモントパーク
ウッドワードS

D10F
GT







A.コルデロjr
2.00.0R

(Excellar)


1978.10.14 米 ベルモントパーク
ジョッキークラブ金杯

D12F
GT





ハナ

A.コルデロjr


Exceller


1978.11.11 米 アケダクト
スタイヴァザントH

D9F
GV





3・1/4

A.コルデロjr
1.47.4

(Jumping Hill)



■5代血統図
Nasrullah4×4、Striking(Busher)4×4
Bold Reasoning

1968 黒鹿毛
Boldnesian

1963 鹿毛
Bold Ruller Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Miss Disco Discovery
Outdone
Alanesian Polynesian Unbreakable
Black Polly
Alablue Blue Larkspur
Double Time
Reason to Earn

1963 鹿毛
Hail to Reson Turn−to Royal Charger
Source Sucree
Nothirdchance Blue Swords
Galla Golors
Sailing House Wait a Bit Espino
Hi−Nelli
Marching Home John P.Grier
Warrior Lass
My Charmar

1969 鹿毛
Pocker

1963 鹿毛
Round Table Princequillo Prince Rose
Cosquilla
Knight’s Daughter Sir Cosmo
Feola
Glamour Nasrullah Nearco
Mumtaz Begum
Striking War Admiral
Baby League
Fair Charmer

1959 栗毛
Jet Action Jet Pilot Blenheim
Black Wave
Busher War Admiral
Baby League
Myrtle Charm Aisab Good Goods
Winds Chant
Crepe Myrtle Equipoise
Myrtlewood


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