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手塚治虫・石の森章太郎と藤子不二雄
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■コラム■■■■■
■手塚治虫・石ノ森章太郎と藤子不二雄■

手塚治虫関連のおすすめ作品

漫画の世界で、質・量ともに他を圧倒している手塚治虫氏と石ノ森章太郎氏・・・

二人は、作品が多作で多いこと、筆が早いことなど共通することも多い「漫画の天才」です。

手塚治虫氏が「漫画の神様」なら、石ノ森章太郎氏は「漫画の王様」・「漫画の帝王」などといわれます。

手塚治虫氏は、多くの漫画家に影響を与え、石ノ森章太郎氏は、手塚治虫に影響を受け、手塚治虫氏を尊敬しており、「手塚山脈」といわれた手塚治虫に影響を受けた漫画家であり、手塚治虫氏を尊敬し集った伝説の「漫画家の梁山泊」といわれた「トキワ荘」の住人でもありました。

初期の石ノ森章太郎氏の作品は、手塚治虫氏と酷似した手塚治虫氏を模倣したり参考にした作品となっているのもあるようです。

手塚治虫は、たとえ新人であっても、嫉妬する側面を持っていたといわれます。

石ノ森章太郎が1967年(昭和42年)に「COM」に連載した「ジュン」は、実に実験的作品で、漫画読者には評判となりますが、手塚治虫氏が読者への手紙で「アレはマンガではない」と批判したといわれます。

そのことを知り、石ノ森章太郎氏は「ジュン」を打ち切りにします。

後に手塚治虫氏が石ノ森章太郎氏に「なぜあんなことをいったのか」と謝罪をしているようです。

このことは、手塚治虫氏が石ノ森章太郎の「才能」・「能力」への嫉妬からの発言だったといわれています。

手塚治虫氏は、新人にも嫉妬するといわれているといえ、石ノ森章太郎氏を強力なライバル、自分に匹敵する「才能」の持ち主と思っていたのは確かのようです。

石ノ森章太郎氏は、現在でも続く「仮面ライダー」シリーズの原作者に名を連ねたり(これは著作権対策もある)、漫画の可能性を広げ「萬画」というようになるなど、漫画界の巨人でした。

「サイボーグ009」、「仮面ライダー」シリーズなどから、実写ドラマ化された「HOTEL」や経済を取り上げた「マンガ日本経済入門」など多岐にわたり活躍しました。

漫画界の先駆けの多くは手塚治虫氏が担いましたが、石ノ森章太郎氏は、手塚治虫氏とは別に漫画界に大きな足跡を残しました。

ちなみに私は手塚治虫氏に尊敬の念を抱き、手塚治虫氏は「大天才」だと思っています。


藤子不二雄氏は、藤本弘氏と我孫子素雄氏の共同ペンネームです。

ここでは、特に「ドラえもん」や「オバQ」で知られる藤子・F・不二雄氏(藤本弘氏)についてです。(「オバQ]は2人の共作、以後の藤子不二雄氏とは藤子・F・不二雄氏のこと))

藤子不二雄氏は、質・量、筆の速さなどにおいて「凡人」(本人がその主旨の発言をした、ただし「凡人」の私にとっては、藤子不二雄氏も「天才」だと思いますが・・・)ですが、「ドラえもん」など不朽の名作を生み出しました。
(「凡人」は、あくまで二人の天才(手塚治虫と石ノ森章太郎氏)と比較した場合だと思います)

手塚治虫氏も「ドラえもんの人気には(自分の作品は)かなわない」といった主旨の発言をし、「ドラえもん」などの作品の不朽性を認めています。

ちなみに最初の発表当時、「ドラえもん」が読者に受けず、後に大ヒットとなったのは、「ドラえもん」の作品が時代の「先」をいっていた「時代」の先端過ぎる、時代の先見性のある「早過ぎる」作品だったからでしょう。

「時代」の流れに上手く乗った「オバQ」は、当時大ヒットしています。

「ドラえもん」は、現在になって、ようやく「時代」が追いついたので、大ヒットしているのだと思います。

ちなみに私は「オバQ」が、藤子不二雄氏の最高傑作(「ドラえもん」ではない)だと思っています。

個人的にも一番好きな藤子不二雄作品は「オバQ」ですね。

藤子不二雄氏は、手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏のように作品が多岐のジャンルにわたり、質・量で圧倒させることはありませんが、「ドラえもん」のような子供向けのジャンルに絞った不朽の名作を書いた漫画家だと思います。

手塚治虫氏や石ノ森章太郎氏のように、質・量ともに多く、多岐にわたるジャンルを書いた漫画家ももちろんすごいですが、藤子不二雄氏のように、ジャンルを絞り(藤子不二雄氏の場合は子供向けのジャンル)、その中で不朽の名作(例えば「ドラえもん」など)を書いた漫画家もすごいと思います。


手塚治虫、石ノ森章太郎、藤子不二雄が一時住んだといわれる伝説の「トキワ荘」・・・
トキワ壮実録ー手塚治虫と漫画家たちの青春(小学館文庫)」は漫画家の青春でした・・・



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