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■ブエナビスタとドイツ血統・系統繁殖■

系統繁殖を知るおすすめ作品

2010年に行われた競馬の第142回天皇賞・秋や2011年のジャパンカップで、ブエナビスタが優勝しましたね。

ブエナビスタは、2009年の桜花賞、オークスなど他にもいくつかの大レースをも制している名牝・女傑です。

ブエナビスタは、父スペシャルウィーク母ビワハイジ(父カーリアン)という血統です。

母系はドイツの名門・Sラインで、日本では阪神3歳牝馬ステークス(馬齢旧表記、現在の2歳)を勝ったビワハイジとブエナビスタの母娘や菊花賞、有馬記念、天皇賞・春を勝ったマンハッタンカフェが知られています。
(ブエナビスタは、前述のように、他にも大レースを勝っていますが・・)

世界的には1985年の英ダービーを7馬身差で逃げ切り圧勝したスリップアンカー、1984年の凱旋門賞を勝ち、翌1985年の凱旋門賞でも1位入線したものの、進路妨害で2着降着となったサガス、1996年の愛ダービーを勝ち、日本へ種牡馬として輸入されたザグレブなども同系です。

特にサガスは、凱旋門賞連覇は惜しくも進路妨害で逃したものの、優れた競走成績を残し、父系が主流血脈とはいえないトウルビヨン系、そこに血統的配合の妙、魅力を感じる異系血統、父がリュティエというトウルビヨン系でも個人的に最も注目し、母系がドイツの名門・Sラインということで、種牡馬として大いに期待していました。

サガスは、わずか3世代の産駒のみ残し残念ながら早世しましたが、少ない産駒からブリーダーズカップクラシックを勝ったアルカング、凱旋門賞を勝ったサガミックスの母・サガネカを輩出しています。

あらためて、サガスの早世が惜しまれます。

元々ドイツは母系を重視する系統繁殖で知られています。

ブエナビスタの底力は、日本で大成功したサンデーサイレンスの代表産駒の1頭である日本ダービー、ジャパンカップ、天皇賞・春、天皇賞・秋を勝った父・スペシャルウィークの影響もあるのでしょうが、この名門母系からもきているのかもしれません。
(英3冠馬で大種牡馬・ニジンスキーの4×3のインブリードも影響しているのかもしれません)

ブエナビスタの父であるスペシャルウィークも前述のように天皇賞・秋を制しており、父娘による天皇賞・秋制覇となります。

また牝馬が天皇賞を制したのは史上15頭目です。


ドイツ血統・系統繁殖は、以前から特にヨーロッパでは注目されており、例えば1980年代には前述のスリップアンカー、サガスの成功で注目されました。


日本でも菊花賞、天皇賞・春、天皇賞・秋を勝ったスーパークリークの父であるノーアテンションの母系がドイツの名門・Nラインです。

このNラインからは現在の血統に大きな影響力を残した大種牡馬・ネアルコ(競走成績も14戦全勝)を輩出しています。

また、凱旋門賞連覇の名牝・コリーダにも勝っている10戦全勝のドイツの伝説的名牝・ネレイデも同じくNラインです。
(繁殖牝馬としてのネレイデは牝馬を生まなかったたため、ネレイデ直系のNラインは残っていない)

ちなみにスーパークリークは1980年代後半から1990年代に活躍しました。


2010年の日本ダービーを制したエイシンフラッシュも母系がドイツの名門・Mラインです。

さらにエイシンフラッシュの父・キングズベストも母系がドイツの名門・Aラインです。

エイシンフラッシュは、かなりドイツ血統の影響を受けています。

Aラインからは、凱旋門賞を勝ち、繁殖牝馬としても大成功した名牝・アーバンシーがいます。

アーバンシーは、英ダービー、愛ダービー、キングジョージY&クイーンエリザベスステークスを勝ったガリレオ、英2000ギニー、英ダービー、凱旋門賞などを勝ったシーザスターズなどの母として知られています。

ガリレオはすでに種牡馬として成功しており、シーザスターズも注目の種牡馬です。

アーバンシーは、キングズベストの半姉でもあります。

また、キングズベストは、今年の英ダービー、凱旋門賞を勝ったワークフォースの父としても知られます。

キングズベストは、2010年の日英ダービー馬の父ともなりました。

ワークフォースの底力は、ワークフォースの母の父で、ヨーロッパで大成功している大種牡馬・サドラーズウェルズの影響もあると思いますが、個人的には母の母の父で、凱旋門賞を連覇したアレッジドの影響もあるのでは・・・と思っています。
さらに父・キングズベストに流れる名門母系・Aラインも影響があるのではと思います。


ドイツでは歴史的に母系を重視する系統繁殖が生産に採り入れられ、伝統的に母系のイニシャル(アルファベットの頭文字)を引き継ぎ、このためイニシャルから母系は「〜ライン」(〜にはアルファベットが入る)と呼ばれてきました。

この「〜ライン」の傾向は、イタリアの天才馬産家・フェデリコ・テシオ氏も、ドイツのように母系を同じアルファベットで命名することを好んだといわれます。


系統繁殖では、アガ・カーン殿下が、生産方式に採り入れている世界的オーナーブリーダーとして知られています。

日本では、メジロ牧場が系統繁殖の生産方式を採用し、シンボリ牧場(特に和田共弘氏がオーナーの時代)も系統繁殖に近い生産方式といえたと思います。

母系重視の系統繁殖は、例えば日本で革命的大成功をしたサンデーサイレンスのように(大種牡馬の)「派手な成功」はありませんが、長期的に良血を育てる確かな生産ビジョンがあります。

系統繁殖は、私自身も注目している生産方式です。

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