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保田隆芳
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■保田隆芳■
保田隆芳(やすだ・たかよし) 東京府東京市神田区(現在の東京都千代田区)出身
生没年月日・1920年3月18日−2009年7月1日
所属団体・東京競馬倶楽部→日本競馬会→国営競馬→日本中央競馬会
所属厩舎・尾形藤吉
騎手通算成績・6143戦1295勝 勝率0.211 連対率0.390
主な勝利・桜花賞2回、オークス2回、皐月賞1回、日本ダービー2回、菊花賞3回、天皇賞・春3回、天皇賞・秋7回、有馬記念2回
重賞勝利・114勝
■コメント
■保田隆芳(天皇賞10勝、モンキー乗りの先駆者)

保田隆芳騎手は、旧8大競走(桜花賞、オークス、皐月賞、日本ダービー、菊花賞、天皇賞・春、天皇賞・秋、有馬記念)を全勝しており、特に天皇賞は、春と秋あわせて10勝しました。

武豊騎手が、天皇賞最多勝の記録を破るまで、天皇賞最多勝を保持していました。

武豊騎手以前に天皇賞の10勝で「盾男」・「天皇賞男」といわれた人物です。

天皇賞の最多勝記録は、武豊騎手に破られましたが、天皇賞・秋7勝は、今も破られていません。

旧8大競走の全勝は、現在でも武豊騎手、クリストフ・ルメール騎手の3人だけしか達成していません。

■履歴
▼騎手時代
1938年に阪神優駿牝馬(現在のオークス)に18歳8ヶ月の史上最年少で優勝。

この最年少でのクラシック制覇は、破られず、JRA設立後の記録としては、武豊騎手の19歳8ヶ月での菊花賞制覇です。

また、保田隆芳騎手が次にオークスを勝つのは、1967年で、47歳2ヶ月で、オークスの史上最年長記録とし、長く保持しました。

2006年に本田優騎手が47歳4ヶ月で制するまでオークスの最年長記録でした。

1940年に兵役に就き、1945年の終戦で復員するまで、競馬界におらず、兵役がなければ、伝説の歴史的名牝・クリフジにも保田隆芳騎手が騎乗したであろうといわれています。

1958年に、日本ダービー、天皇賞・秋、有馬記念などを制したハクチカラとアメリカ遠征をし、遠征先でアメリカンスタイルのあぶみを短くして騎乗する通称「モンキー乗り」を体得し、日本に広めて、近代的騎乗の先駆者(同時期に活躍した騎手の野平祐二騎手が先にモンキー乗りを実践していたという説もあるが、私は、ほぼ同時期に二人が各々体得したと思います)となりました。

また、アメリカの食生活、生活管理なども取り入れ「モンキー乗り」とともに、日本の騎手に影響を与えたといわれます。

1968年に皐月賞を制し、旧8大競走を全勝しますが、このとき保田隆芳騎手は48歳2ヶ月で、当時の最年長のクラシック制覇で、1986年に日本ダービーで増沢末夫騎手が48歳7ヶ月で勝利するまで破られませんでした。

1970年に騎手を引退し、調教師となりますが、引退レースは同年2月22日の京王杯ハンデキャップでの重賞勝利で、最後の重賞制覇で引退に花を添えました。

1959年〜1961年まで3年連続リーディングジョッキー。

6143戦1295勝

■調教師時代以後
調教師としては、トウショウボーイなどを管理したことで知られています。

調教師としての通算成績は、3485戦334勝、重賞17勝です。

1997年に調教師を引退。

2009年7月1日逝去。

■評価
騎手として、旧8大競走全勝、天皇賞10勝などは凄いと思います。



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