増井山大志郎（メインウェーブ）

増位山　大志郎（ますいやま　だいしろう）

出身地・兵庫県～身長１７４ｃｍ、体重１１６ｋｇ

生没年月日・１９１９（大正８）年１１月３日－１９８５（昭和６０）年１０月２１日

最高位・大関

■コメント

増位山大志郎（ますいやま・だいしろう）は、横綱を期待され、三つ揃いのまわしまで用意されましたが、病気とケガで横綱を逃した名大関です。

▼履歴
１９３５（昭和１０）年１月に初土俵を踏みます。

若い頃から有望視され、幕下時代には連勝街道をひた走っていた双葉山定次に「いつかあいつ（増位山）に土をつけられんじゃないか」と言われたそうです。

稽古のときは双葉山から「おい、苦手、こい」といわれ感激したそうです。
（幕内に入ると、その双葉山からは５回目の対戦で勝っています）

１９４０（昭和１５）年１月に新十両。

１９４１（昭和１６）年１月に新入幕。

順調に出世し、１９４８（昭和２３）年１０月に優勝決定戦を制し、初優勝し、場所後に大関昇進。

新大関の場所こそ７勝６敗でしたが、翌場所に優勝決定戦を制し、２回目の優勝。

前述のように、横綱を期待され、三つ揃いのまわしまで用意されましたが、病気とケガで連続途中休場し、横綱を逃し、あっさり引退します。

早すぎる引退と惜しまれました。

その後、病気とケガが回復し、引退を撤回しようとしますが、力士会などから認められずそのまま引退します。

現役引退後は、年寄・三保ヶ関を襲名し、三保ヶ関部屋を再興、横綱・北の湖、大関・北天佑、自身の長男である大関・増位山太志郎らを育てます。

趣味が多彩で、絵や歌が上手く、特に絵では二科展に入選しています。

現役では横綱を後一歩で逃しましたが、現役引退後に親方として横綱を育てました。

親方を１９８４（昭和５９）年１１月に定年退職し、部屋を長男の増位山に譲ります。

１９８５（昭和６０）年１０月２１日に死去。享年６５歳。

■幕内通算成績
場所	番付	成績	星取表	優勝	備考
昭和１６（1941）年１月	東前１６	１０勝５敗	○○○●●○○●○○●○●○○
昭和１６（1941）年５月	東前８	５勝１０敗	●●○●●○○●●○●●●●○
昭和１７（1942）年１月	西前１０	６勝９敗	●●○○●○○○●●●●○●●		金
昭和１７（1942）年１１月	西前１２	１０勝５敗	○○○●●●○○○○●●○○○
昭和１８（1943）年１月	東前７	８勝７敗	○●●○●●●●○○○●○○○
昭和１８（1943）年５月	西前３	１０勝５敗	●●●○○○●○●○○○○○○
昭和１９（1944）年１月	東小結	１１勝４敗	●○○○○○○○●○○●●○○
昭和１９（1944）年５月	西張関	４勝６敗	●●○●○●●○○●
昭和１９（1944）年１１月	西張小	４勝６敗	●○○●●●□●○●
昭和２０（1945）年６月	東前３	２勝３敗２休	■休休○○●●
昭和２０（1945）年１１月	東前８	５勝５敗	●○○○●●○●●○
昭和２１（1946）年１1月	東前６	１１勝２敗	○○○●○○○○●○○○○
昭和２２（1947）年６月	西小結	１０休	休休休休休休休休休休
昭和２２（1947）年１１月	西前２	８勝３敗	○●●○○○○●○○○		技、金
昭和２３（1948）年５月	東小結	７勝４敗	○●●○●○○○●○○
昭和２３（1948）年１０月	西関脇	１０勝１敗	○○○●○○□○○○○	１	決、殊
昭和２４（1949）年１月	西大関	７勝６敗	○○○○○○●●○●●●●
昭和２４（1949）年５月	西大関	１３勝２敗	○○○○○○○●○●○○○○○	２	決
昭和２４（1949）年１０月	東大関	３勝６敗６休	●○○●●●○●■休休休休休休
昭和２５（1950）年１月	東張大	４勝６敗５休	○○○●●●●○●■休休休休休
幕内通算成績　２０場所　１３８勝９５敗２３休　勝率５割９分２厘　優勝２回　殊勲賞１回、技能賞１回、金星２個
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