オグリキャップ |
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■オグリキャップ■競馬ブームの立役者 RANKING15位タイ |
オグリキャップ、牡、芦毛、日本生産、日本調教 |
生没年月日・1985年3月27日−2010年7月3日 |
父ダンシングキャップ 母ホワイトナルビー |
生産者・稲葉不奈男 馬主・小栗孝一→佐渡五十雄→近藤俊典 |
調教師・鷲見昌勇(笠松)→瀬戸口勉 主戦騎手・武豊など |
競走成績・32戦22勝(地方競馬12戦10勝、中央競馬20戦12勝)(22−6−1−3) 主な勝利・有馬記念2回、マイルチャンピオンシップ、安田記念 |
■コメント |
オグリキャップは、1985年に生まれ、G1勝ちは、有馬記念2回(1988年・1990年)の有馬記念、マイルチャンピオンシップ(1989年)、安田記念(1990年)です。 オグリキャップ 魂の激走 [DVD] オグリキャップは元々、地方の笠松で走らせており、クラシック3冠(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)に2歳時点で登録がなく、クラシック3冠に出走する権利がありませんでした。(現在は、規則緩和) オグリキャップは絶大な人気があり、第2次競馬ブームの立役者といってよいかもしれません。 第1次競馬ブームのハイセイコーとともに「競馬の大衆化」に大きく貢献しました。 □オグリキャップを知るおすすめ作品 ■履歴 ▼現役時代 ▽笠松時代(2〜3歳) 地方の笠松でデビューしたオグリキャップは、2〜3歳春(当時は馬齢旧表記、3〜4歳春)まで、12戦10勝、2着2回の成績を引っさげて、中央競馬入りをします。 一部には「ハイセイコー以来の怪物」の声もあがりましたが、実力未知数という意見が大半でした。 ▽3歳 しかし、中央緒戦のペガサスステークスで、断然1番人気のラガーブラックに3馬身差をつけて快勝すると、クラシック登録のないオグリキャップは、裏街道で、毎日杯、京都4歳特別(馬齢旧表記、現在は3歳)、ニュージーランドトロフィー4歳ステークス(馬齢旧表記、現在は3歳)、高松宮杯と連勝を重ねていきます。 秋に天皇賞・秋の前哨戦の毎日王冠でさらに連勝を重ねると、オグリキャップの前に1頭の馬が立ちはだかります。 タマモクロスです。 オグリキャップより1歳上で、同じ芦毛(若い時は、黒っぽい白の毛色、年を経ると真っ白になる)のタマモクロスは、3歳秋から頭角をあらわし、連勝を重ね、天皇賞・春、宝塚記念まで一気に駆け上がった馬で、天皇賞・秋での春秋連覇がかかっていました。 一方、オグリキャップも地方からの怪物として連勝を重ねており、2頭の芦毛対決が注目を集めました。 レースは、タマモクロスがオグリキャップを振り切って勝っています。 連勝がストップしたオグリキャップは、続くジャパンカップに雪辱を期します。 レースは、アメリカのペイザバトラーがタマモクロス、オグリキャップ以下を従えて優勝しました。 直接対決でタマモクロスに2連敗のオグリキャップは、次走の有馬記念に進みます。 有馬記念での引退を決めているタマモクロスを倒すチャンスは、このレースを逃すと雪辱の機会がないオグリキャップは、鞍乗に名手・岡部幸雄騎手を配し、優勝、2着はタマモクロス、ついにタマモクロスに雪辱するのです。 この年はJRA賞最優秀4歳牡馬(当時H馬齢旧表記、現在の3歳) ▽4歳 4歳のオグリキャップの緒戦は、休養中の脚元の不安もあり、秋のオールカマーでした。 オールカマーを圧勝すると、続く毎日王冠で混戦を制し、本命として天皇賞・秋に臨みます。 しかし、武豊騎乗のスーパークリークに惜敗してしまいます。 この後のローテーションは、通常であれば、ジャパンカップと思われましたが、マイルチャンピオンシップ、ジャパンカップと連闘で臨むことになります。(オーナーサイドの事情といわています) マイルチャンピオンシップで、バンブーメモリーとの直線の激しい叩きあいをハナ差で制したオグリキャップは、先にお話したとおり、そのまま連闘でジャパンカップの舞台に立ちます。 オグリキャップは、連闘の疲れを感じさせぬみごとな走りをみせますが、ニュージーランドのホーリックスの世界レコードでの激走の前に同タイムの2着と惜敗します。 この年最後のレース・有馬記念でオグリキャップは5着に敗れます。 敗因の一つに、過酷なローテーションがあったことは間違いないでしょう。 ▽5最 5歳の緒戦でいきなり安田記念に臨んだオグリキャップは、平成の天才・武豊騎手を背にした「夢の共演」を実現させ、自身も「怪物」ぶりを発揮し、快勝。 しかし、宝塚記念で鞍乗の変わったオグリキャップはオサイチジョージに3馬身半の「謎の完敗」をします。 さらに鞍乗をベテランの名手に変えて臨んだ秋の2レースも天皇賞・秋6着、ジャパンカップ11着と惨敗します。 「オグリキャップは終わった・・・」と誰もが思ったことでしょう。 オグリキャップは、続く有馬記念を引退レースと定め、鞍乗に安田記念以来の武豊騎手をすえて再度の「夢の共演」で引退に華を添えようとしました。 もちろん、勝つにこしたことはありませんが、勝ち負けを狙うというよりも、最後は最高の騎手を乗せて舞台を整える意味合いのほうが強かったはずです。 しかし、天才と怪物は、奇跡を起こします。 ここ3戦、特に直前の2戦の惨敗が信じられないくらいのレース運びでメジロライアン以下に快勝します。 競馬予想家・大川慶次郎氏の「ライアン、ライアン」の声が実況に入った、「あのレース」です。 オグリコールに包まれて感動のウイニングランを飾ったのです。 個人的には、ジャパンカップの激走も凄かったと思いますが、一般的には、引退レースでの「奇跡の復活優勝」がベストパフォーマンスとされています オグリキャップのレースには、ドラマ性があり、それが感動と結びつくのかもしれません オグリキャップの走りは「オグリキャップ 魂の激走」で見ることができます この年はJRA賞の年度代表馬と最優秀5歳以上牡馬(当時は馬齢旧表記。現在の4歳以上) ▼現役引退後 種牡馬としては、目立った産駒は残していません。 主な産駒・・・ アラマサキャップ(クイーンステークス2着) オグリワン(小倉3歳ステークス2着) ノーザンキャップ(中央3勝、種牡馬) オグリエンゼル(地方27勝、種牡馬) 1991年にJRA顕彰馬に選出されています。 2010年7月3日にオグリキャップは、死亡しています。 ▼血統 父ダンシングキャップ母ホワイトナルビー(父シルバーシャーク)という血統です。 スピード血脈を強調したスプリンターが出てもおかしくない血統ですが、オグリキャップは、2000メートル以上にも勝利しています。 (時にとんでもない大物を出すネィテイヴダンサー系だからかもしれません) オグリキャップの半妹のオグリローマン(父ブレヴェストローマン)は桜花賞馬 5代母のクインナルビーは、天皇賞・秋(当時は3200メートル)の勝ち馬 クインナルビーの子孫からキョウエイマーチ(桜花賞)などが出ている ▼評価 オグリキャップは、地方から中央入りした経緯からハイセイコーのように「怪物」と呼ばれ、アイドルホースとして、絶大な人気を博しました。 オグリキャップで印象の残っているレースは、マイルチャンピオンシップでのバンブーメモリーとの激闘から連闘で臨んだジャパンカップです。 このレースで世界レコードで勝ったホーリックスに食い下がったオグリキャップの激走は、連闘で臨んだこともあわせ、驚異的でした。 □オグリキャップを知るおすすめ作品 |
■競走成績 | |||||
開催日 開催国 競馬場 レース名 |
距離 格 |
頭数 人気 着順 |
斤量 着差 |
騎手 タイム |
1着(2着) |
地方競馬(10−2−0−0) |
|||||
1987.5.19 笠松 新馬 |
D800 |
10 2 2 |
54 0.1秒 |
青木達彦 50.1 |
(マーチトウショウ) |
1987.6.2 笠松 3歳 |
D800 |
7 1 1 |
54 0.8秒 |
高橋一成 51.1 |
(ノースヒーロー) |
1987.6.15 笠松 3歳 |
D800 |
9 1 1 |
54 1.2秒 |
青木達彦 49.8R |
(フエートチヤールス) |
1987.7.26 笠松 3歳 |
D800 |
7 1 2 |
55 0.0秒 |
高橋一成 50.3 |
マーチトウショウ |
1987.8.12 笠松 3歳 |
D800 |
8 1 1 |
55 0.5秒 |
高橋一成 49.7 |
(マーチトウショウ) |
1987.8.30 笠松 秋風ジュニア |
D1400 |
10 1 1 |
54 0.9秒 |
安藤勝己 1.30.3 |
(マーチトウショウ) |
1987.10.4 笠松 ジュニアクラウン |
D1400 |
9 1 1 |
54 ハナ |
安藤勝己 1.29.4 |
(マーチトウショウ) |
1987.10.14 中京 中京杯 |
T1200 |
12 1 1 |
54 0.4秒 |
安藤勝己 1.10.8 |
(アーデントラブ) |
1987.11.24 名古屋 中日スポーツ杯 |
D1400 |
12 1 1 |
54 0.5秒 |
安藤勝己 1.29.8 |
(ハロープリンセス) |
1987.12.7 笠松 師走特別 |
D1600 |
10 1 1 |
54 1.3秒 |
安藤勝己 1.44.4 |
(ヤングオージャ) |
1987.12.29 笠松 ジュニアグランプリ |
D1600 |
10 1 1 |
54 0.9秒 |
安藤勝己 1.45.0 |
(トウカイシャーク) |
1988.1.10 笠松 ゴールドジュニア |
D1600 |
10 1 1 |
56 0.5秒 |
安藤勝己 1.41.8 |
(マーチトウショウ) |
中央競馬(12−4−1−3) |
|||||
1988.3.6 阪神 ペガサスステークス |
T1600 GV |
10 2 1 |
56 3 |
河内洋 1.35.6 |
(ラガーブラック) |
1988.3.27 阪神 毎日杯 |
T2000 GV |
10 1 1 |
57 クビ |
河内洋 2.04.8 |
(ファンドリドクター) |
1988.5.8 京都 京都4歳特別 |
T2000 GV |
15 1 1 |
58 5 |
南井克巳 2.03.6 |
(コウエイスパート) |
1988.6.5 東京 NZトロフィー4歳ステークス |
T1600 GU |
13 1 1 |
56 7 |
河内洋 1.34.0 |
(リンドホシ) |
1988.7.10 中京 高松宮杯 |
T2000 GU |
8 1 1 |
55 1・1/4 |
河内洋 1.59.0R |
(ランドヒリュウ) |
1988.10.9 東京 毎日王冠 |
T1800 GU |
11 1 1 |
56 1・1/4 |
河内洋 1.49.2 |
(シリウスシンボリ) |
1988.10.30 東京 天皇賞・秋 |
T2000 GT |
13 1 2 |
56 1・1/4 |
河内洋 1.59.0 |
タマモクロス |
1988.11.27 東京 ジャパンカップ |
T2400 GT |
14 3 3 |
55 0.3秒 |
河内洋 2.25.8 |
ペイザバトラー |
1988.12.25 中山 有馬記念 |
T2500 GT |
13 2 1 |
55 1/2 |
岡部幸雄 2.33.9 |
(タマモクロス) |
1989.9.17 中山 オールカマー |
T2200 GV |
13 1 1 |
57 1・3/4 |
南井克巳 2.12.4R |
(オールダッシュ) |
1989.10.8 東京 毎日王冠 |
T1800 GU |
8 1 1 |
59 ハナ |
南井克巳 1.46.7 |
(イナリワン) |
1989.10.29 東京 天皇賞・秋 |
T2000 GT |
14 1 2 |
58 クビ |
南井克巳 1.59.1 |
スーパークリーク |
1989.11.19 京都 マイルチャンピオンシップ |
T1600 GT |
17 1 1 |
57 ハナ |
南井克巳 1.34.6 |
(バンブーメモリー) |
1989.11.26 東京 ジャパンカップ |
T2400 GT |
15 2 2 |
57 クビ |
南井克巳 2.22.2 |
ホーリックス |
1989.12.24 中山 有馬記念 |
T2500 GT |
16 1 5 |
57 0.8秒 |
南井克巳 2.32.5 |
イナリワン |
1990.5.13 東京 安田記念 |
T1600 GT |
16 1 1 |
57 2 |
武豊 1.32.4R |
(ヤエノムテキ) |
1990.6.10 阪神 宝塚記念 |
T2200 GT |
10 1 2 |
57 3・1/2 |
岡潤一郎 2.14.6 |
オサイチジョージ |
1990.10.28 東京 天皇賞・秋 |
T2000 GT |
18 1 6 |
58 0.7秒 |
増沢末夫 1.58.9 |
ヤエノムテキ |
1990.11.25 東京 ジャパンカップ |
T2400 GT |
15 4 11 |
57 0.9秒 |
増沢末夫 2.24.1 |
ベタールースンアップ |
1990.12.23 中山 有馬記念 |
T2500 GT |
16 4 1 |
56 3/4 |
武豊 2.34.2 |
(メジロライアン) |
*ダンシングキャップ Dancing Cap アメリカ 1968 芦毛 |
Native Dancer アメリカ 1950 芦毛 |
Polynesian | Unbreakable | Sickle |
Blue Grass | ||||
Black polly | Polymelian | |||
Black Queeen | ||||
Geisha | Discovery | Display | ||
Ariadne | ||||
Miyako | John P Grier | |||
La Chica | ||||
Merry Macap アメリカ 1962 鹿毛 |
Grey Sovereign | Nasrullah | Nearco | |
Mumtaz Begum | ||||
Kong | Baytown | |||
Clang | ||||
Croft Lady | Golden Cloud | Gold Bridge | ||
Rainstorm | ||||
Land of Hope | Court Martial | |||
Little Britain | ||||
ホワイトナルビー 1974 芦毛 |
*シルバーシャーク Silver Shark アイルランド 1963 芦毛 |
Bussion Ardent | Relic | War Relic |
Bridal Colors | ||||
Rose o'Lynn | Pherozshah | |||
Rocklyn | ||||
Palsaka | Palestine | Fair Trial | ||
Una | ||||
Masaka | Nearco | |||
Majideh | ||||
ネヴァーナルビー 1969 黒鹿毛 |
*ネヴァービート Never Beat |
Never Say Die | Nasrullah | |
Singing Grass | ||||
Bride Elect | Big Game | |||
Netherton Maid | ||||
センジュウ | *ガーサント | Bubbles | ||
Montagnana | ||||
スターナルビー | *ハロウェー | |||
クインナルビー | ||||
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