小野川喜三郎 |
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■小野川喜三郎■谷風梶之助のライバル (RANKING 11位) |
小野川 喜三郎(おのがわ きさぶろう) |
本名・川村 喜三郎〜出身地・滋賀県〜身長176cm、体重135kg |
生没年月日・宝暦8(1758)年−文化3(1806)年3月12日 |
最高位・大関(横綱免許) |
■コメント |
小野川喜三郎(おのがわ・きさぶろう)は、5代横綱ですが、谷風梶之助とともに実質上最初の横綱とされています。 ▼履歴 小野川は、大坂相撲を経て、江戸でデビューします。 小野川が一躍脚光を浴びたのは、幕下(現在の十両)時代の天明2(1782)年3月7日目に、後にライバルとなる幕内の谷風梶之助の連勝を63で止めた一番です。 寛政元(1789)年11月に、谷風とともに横綱免許を受け、谷風、後進の雷電為右エ門ともに最初の相撲黄金期の一翼を担いました。 体格、地力で上回る谷風に対し、駆け引きと技術で対抗したといわれます。 前に谷風、後に雷電という古今の超強豪に挟撃されながら、自身も古今の強豪にふさわしい成績を残しました。 駆け引きを用いる慎重な相撲は、さっぱりとした気が短い江戸っ子には評判が悪かったといわれますが、谷風は「丁寧な相撲」と感心していたといわれ、地元ともいえる大坂では、谷風以上に人気があったそうです。 ▼成績 幕内通算成績 144勝13敗4分10預3無勝負40休、勝率9割1分7厘、23場所で優勝相当7回 古今の強豪にふさわしい成績ですが、谷風梶之助、雷電為右エ門と同時代であったことを考えると、その価値はさらに上がると思います。 谷風との対戦でも3勝(6敗2分2預3無勝負)しています。 ▼ライバル 小野川のライバルといえば、谷風梶之助です。 (対戦成績は小野川から見たものです) 谷風梶之助(2代) 宮城県出身、身長189cm、体重169kg 通算成績 49場所 258勝14敗16分16預5無勝負112休 勝率9割4分9厘 優勝相当21回 最高位・大関(横綱免許) 約150年間も破られなかった63連勝を記録した古今の超強豪で、雷電とともに大相撲において別格、特別視されています。 その圧倒的な成績、記録はもちろんですが、人物のスケール、人格なども、その後の横綱の規範となったといわれます。 対戦成績 3勝6敗2分2預3無勝負 ●●●○●無分預○●預○分無●無分 初戦、3戦目、4戦目は小野川が幕下(現在の十両)にいる時に幕内の谷風と対戦したものです。 小野川が谷風の63連勝をストップした一番は4戦目の対戦で、天明2(1782)年2月7日目のことです。 谷風梶之助についての更なる詳細は、史上最強力士RANKINNG内の谷風梶之助を参照 |
■幕内通算成績 | |||||
場所 | 番付 | 成績 | 星取表 | 優勝 | 備考 |
安永10(1781)年3月 | 東前3 | 5勝1敗1預3休 | ○○○○●預○休休休 | ||
天明2(1782)年10月 | 東前4 | 7勝1敗1分1休 | ○○○○○○●○分休 | ||
天明3(1783)年3月 | 東前4 | 5勝1預1無勝負3休 | 預○○○休休無○○休 | ||
天明3(1783)年11月 | 東前2 | 6勝1分1預2休 | ○○○○預○休○分休 | ||
天明4(1784)年3月 | 東小結 | 6勝2敗2預 | ○○●預○●○○預○ | ||
天明4(1784)年11月 | 東関脇 | 9勝1無勝負 | ○○○○○○○○無○ | (1) | |
天明6(1786)年11月 | 東関脇 | 7勝3休 | ○○○○○○○休休休 | (2) | |
天明7(1787)年5月 | 東関脇 | (不作のため中止) | (不作のため中止) | ||
天明7(1787)年11月 | 東関脇 | 7勝1敗2休 | ○○○休○○○●○休 | ||
天明8(1788)年4月 | 東関脇 | 7勝2敗1休 | ○○●○○○休○●○ | ||
天明8(1788)11月 | 東関脇 | 7勝1敗1預1休 | ○○○○○○○●預休 | ||
寛政元(1789)年3月 | 東関脇 | 10勝 | ○○○○○○○○○○ | (3) | |
寛政元(1789)年11月 | 東関脇 | 8勝1分1預 | ○○○○○預○○分○ | (4) | 横綱 |
寛政2(1790)年3月 | 東大関 | 8勝1無勝負 | ○○○○○○○○無 | (5) | |
寛政2(1790)年11月 | 東大関 | 6勝1敗1預2休 | ○○○休○○○預●休 | ||
寛政3(1791)年6月 | 東大関 | 8勝1無勝負1休 | ○○○○○○○○無休 | (6) | |
寛政3(1791)年11月 | 東大関 | 8勝1預1休 | ○○○○○○○○預休 | (7) | |
寛政5(1793)年11月 | 東大関 | 8勝1敗1分 | ○○●○○○○○○分 | ||
寛政6(1794)年3月 | 東大関 | 3勝7休 | ○○○休休休休休休休 | ||
寛政6(1794)年11月 | 東大関 | 10休 | 休休休休休休休休休休 | ||
寛政7(1795)年3月 | 東大関 | 4勝1休 | ○○休○○ | ||
寛政8(1796)年10月 | 東大関 | 7勝2敗1休 | ○○○○○●○○●休 | ||
寛永9(1780)年10月 | 東大関 | 8勝1敗1休 | ○○○休○○○○●○ | ||
幕内通算成績 23場所 144勝13敗4分10預3無勝負40休、勝率9割1分7厘、優勝相当7回 | |||||
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