玉垣額之助（４代）（メインウェーブ）

玉垣　額之助（たまがき　がくのすけ）

出身地・長崎県～身長１７６ｃｍ、体重１０５ｋｇ

生没年月日・不詳－文政７（1824）年８月５日～現役死

最高位・大関

■コメント

玉垣額之助（４代）は、柏戸利助とともに江戸時代の文化・文政期に活躍した強豪大関です。

小兵ながら相撲巧者だったといわれます。

▼履歴
大坂相撲で漣大五郎の名で初土俵を踏み、文化５（１８０８年）に江戸に出て玉垣の門に入り、同年１０月に幕下で番付に登場します。

文化７（１８１０）年１０月に入幕すると越ノ海勇蔵に改名します。

文化１１（１８１４）年４月に師匠の名を継ぎ、玉垣額之助に改名しています。

柏戸利助とともに一時代を築いた強豪で、優勝相当回数では柏戸利助１６回、玉垣額之助４回と差が開いていますが、優勝同点相当が３回あり、両者の対戦成績では柏戸に勝ち越し（玉垣の７勝５敗１分１預５無勝負）ています。

柏戸利助とともに京都五条家からの横綱免許を吉田司家に遠慮して辞退しています。

文政７年（１８１３）年８月５日に病気により現役死しています。

▼ライバル
玉垣額之助（４代）のライバルといえば同時代の強豪大関・柏戸利助です
（対戦成績は玉垣から見ています）

柏戸利助
青森県出身、１８３ｃｍ、１３２ｋｇ
幕内通算成績　２９場所　１５８勝３７敗７分５預１６無勝負５３休　勝率８割１分０厘　優勝相当１６回
最高位・大関
柏戸利助の優勝相当１６回は、年２場所時代では雷電（２８回）、谷風（２１回）に続くものです
取りこぼしが多く負けなしの場所がほとんどありませんでしたが、古今屈指の強豪大関でした
柏戸は玉垣額之助(４代）とともに京都五条家からの横綱免許を吉田司家に遠慮してともに辞退しています
柏戸利助についての更なる詳細は、強豪力士内の柏戸利助を参照
対戦成績　７勝５敗１分１預５無勝負
無無○分○●預●無●●○●無○○○無○
初戦は、まだ幕下（現在の十両）にいる時の柏戸と幕内の玉垣が対戦したものです。

■幕内通算成績
場所	番付	成績	星取表	優勝	備考
文化７（1810）年１０月	西前６	６勝２敗１無勝負１休	○○○●○無●○○休
文化８（1811）年閏２月	西前６	５勝３敗２無勝負	○○○●○●○●無無
文化８（1811）年１１月	西前５	３勝１敗４分２休	休休○○分分○分●分
文化９（1812）年４月	西前５	４勝１分	○○○○分	（１）
文化９（1812）年１１月	西前４	６勝２敗２分	○○○○●分○●○分
文化10（1813）年正月	西前１	５勝１敗２分２休	○○○分分○●○休休
文化10（1813）年閏11月	西小結	３勝１敗３分３休	休休○分○●分○分休
文化１１（1814）年４月	西前１	５勝５休	休休休休○○○○○休
文化１１（1814）年１１月	西大関	７勝１敗１預１休	○○○○○●○○預休	（２）

文化１２（1815）年１１月	西大関	１０休	休休休休休休休休休休
文化１３（1816）年３月	西大関	５勝２敗１無勝負	○○●○○無○●
文化１３（1816）年１０月	西大関	７勝１分１無勝負１休	○○○○分○○無○休
文化１４（1817）年正月	西大関	５勝２敗３休	休○○○●○○●休休
文化１４（1817）年１０月	西大関	６勝２敗２休	○○○○●休○○●休
文化１５（1818）年２月	西大関	７勝１敗１無勝負１休	○○○無●○○○○休	（３）
文政元（1818）年１０月	西大関	６勝１敗１無勝負２休	無○○○○○○●休休
文政２（1819）年４月	西大関	５勝１敗１無勝負３休	休○○○○○●無休休		同
文政２（1819）年１１月	西大関	３勝１無勝負６休	休休休休休○無○○休
文政３（1820）年３月	西大関	５勝１敗	○●○○○○		同
文政３（1820）年１０月	西大関	７勝１敗1分１休	○○○○無○○●○休	（４）
文政４（1821）年２月	西大関	６勝１敗１無勝負２休	○○○○○●無休○休

文政５（1822）年１０月	西大関	６勝２敗１無勝負１休	○○○○○●○●無休		同
文政６（1823）年１０月	西大関	３勝１敗１無勝負２休	休○○○●無休
文政６（1823）年１０月	西大関	４勝２敗１無勝負３休	○○無○●休休●○休
文政７（1824）年正月	西大関	１０休	休休休休休休休休休休
幕内通算２５場所　１１９勝２８敗１３分１預１３無勝負６２休　勝率８割１分０厘　優勝相当４回
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