雪見山堅太夫（メインウェーブ）

雪見山　堅太夫（ゆきみやま　けんだゆう）

出身地・佐賀県～体重１３９ｋｇ

生没年月日・不詳

最高位・大関

■コメント

雪見山堅太夫（ゆきみやま・けんだゆう）は、全ての大関の始祖、初代大関とされます。

ただし、雪見山以前にも谷風梶之助（初代）（６３連勝をした４代横綱の谷風梶之助とは別人）が大関とされており、現存する最古の番付（宝暦７年１０月）に記録として残る最初の大関とするのが妥当なのかもしれません。

肥後の竹島甚四郎の元で響野を名乗り、後に雪見山となりました。

宝暦６（1756）年に上方（京・大坂）に上り、宝暦７（1757）年１０月に江戸で現存する最古の番付に大関として登場します。

剛力で右を差せば無敵といわれ、明和８（1771）年の京都相撲において達ヶ関（後の４代横綱・谷風梶之助）を投げ飛ばしたといわれます。

▼参考
谷風梶之助（初代）

宮城県出身、元禄７（1694）年生、元文元（1736）年没、身長１９１ｃｍ、１５３ｋｇと伝わります。
本名・鈴木善十郎
９年間無敗を誇ったといわれる強豪大関で、４代横綱の谷風梶之助とは別人です。
９年間無敗だった谷風が敗れた際のエピソードがあります。
無敵の谷風になんとか土をつけようと思案した八角盾右衛門が何度も「待った」をし、谷風をいらつかせて、隙に乗じてついに谷風を破った相撲が「待った」の起源とされています。

ちなみに後の時代の谷風梶之助（２代）は、安永７（1778）年から天明２（1782）年にかけて６３連勝し、後に４代横綱となった超強豪です。

■幕内通算成績
場所	番付	成績	星取表	優勝	備考
宝暦７（1757）年１０月	東大関	不明	不明

宝暦８（1758）年１０月	東関脇	不明	不明
宝暦９（1759）年３月	東関脇	不明	不明
宝暦１０（1760）年１０月	東関脇	不明	不明
宝暦１１（1761）年１０月	東前１	３勝３敗２休	休休○○●○●●
宝暦１２（1762）年３月	東関脇	５勝２無勝負１休	○○○無無○○休		同
宝暦１３（1763）年４月	東小結	４勝３敗１休	○●○○○●●休
宝暦１３（1763）年１０月	東小結	４勝１敗３無勝負	○○無○無○●無
宝暦１４（1764）年３月	東小結	５勝１預１無勝負１休	預○○無○○○休	（１）
明和元（1764）年１０月	東小結	５勝１敗１分１無勝負	○○○○分●○無
明和２（1765）年３月	東前２	３勝１敗２預１無勝負１休	○無預○○預●休
明和２（1765）年１０月	東前２	５勝３無勝負	○○無○○無○無
明和３（1766）年３月	東前２	４勝２敗１預２休	○○●○預○●休休
明和３（1766）年１０月	東前３	２勝２敗１預３休	○休預○●●休休
明和４（1767）年３月	東前４	３勝１分１無勝負３休	休休○○○分無休
明和４（1767）年１０月	東前１	５勝１分１預２無勝負	○○○○分○無預無
明和５（1768）年９月	東小結	５勝１預２休	休○○○○○預休		同
明和５（1768）年１１月	東	６勝１分１無勝負	○○○○○○分無		同
明和６（1769）年４月	東前１	６敗１預	●預●●●●？●		※
明和６（1769）年１０月	東前１	８休	休休休休休休休休

明和８（1771）年３月	東小結	３勝１敗１預３休	○休休預休●○○

安永２（1773）年閏３月	東前３	２勝１敗４預１休	○●○預預預預休
安永２（1773）年１０月	東前３	８休	休休休休休休休休
安永３（1774）年４月	東前２	３勝２敗１預１無勝負１休	○●○休●○預無
安永３（1774）年１０月	東前２	２勝３敗１分１無勝負１休	●●○●分休無○
安永４（1775）年３月	東前１	１勝１敗２休	休○●休

安永５（1776）年１０月	東前２	８休	休休休休休休休休
安永６（1777）年４月	東前１	８休	休休休休休休休休
通算成績　２８場所　７０勝２７敗５分１４預１７無勝負５６休　勝率７割２分２厘　優勝相当１回