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別当薫
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■別当薫■野球選手■攻走に優れたスラッガー

右投右打

身長180センチ、体重75キロ

1920年8月23日−1999年4月16日

別当薫(べっとう・かおる)は、攻守走に優れたスラッガーです

日本プロ野球初の「トリプルスリー」(同一シーズンに、打率3割、30本塁打、30盗塁)達成者


■履歴
▼プロ入り前
旧制甲陽中時代は、エースで4番、1937年と1938年の春、1938年の夏に甲子園に出場

旧制慶大に進学

東京六大学リーグ通算35試合出場で、133打数47安打、打率3割5分3厘、1本塁打

1942年の春季リーグで、当時史上最高打率の5割で首位打者

1946年春、再開した東京六大学の戦後初の優勝に主将として貢献

同年秋に慶大繰り上げ卒業後、一旦は家業の材木商を継ぐが、1947年にノンプロの「全大坂」の一員として都市対抗で優勝し、プロ入りを決意

同年に大阪に入団

▼プロ
1年目の1948年は、オープン戦8試合で7本塁打を打ち、公式戦でも6月半ばまで打率トップをひた走っていたが、盗塁で滑り込む際、左足を骨折し、3か月の戦線離脱

後半戦には、復帰し、打率3割2分8厘を記録したが、規定打席に52足らず、首位打者は3割0分8厘の青田昇

1949年は、「ラビットボール」と呼ばれる「飛ぶボール」の採用で、藤村富美男ともに「ダイナマイト打線」の中軸を打ち、打率3割2分2厘、39本塁打、126打点

1950年にパ・リーグの毎日に移籍

打率3割3分5厘、43本塁打、105打点で、本塁打王と打点王を獲得し、パ・リーグ初代MVP

シーズン猛打賞(1試合3安打以上)20回(球団記録)

松竹との第1回日本シリーズでも打率5割0分0厘、3打点で、初代日本シリーズMVP

この年のレギュラーシーズンは、34盗塁を記録しており、同年の岩本義行(松竹)とともに、日本プロ野球史上初の「トリプルスリー」達成

1951年から「飛ぶボール」は、廃止されたが、打率3割0分9厘など好成績を維持

同年7月26日の近鉄戦では、二盗、三盗、本盗と連続して成功させ、パーフェクトスチール達成

1952年には、監督代行

1954年から選手兼任監督で、山内一弘榎本喜八らを育て、自身は1957年に現役引退

▼現役引退後
引退後は監督に専念

1959年まで指揮

翌1960年に、大リーグ視察

帰国後は、1961年から監督、コーチ、フロントを歴任

指導者の合間を縫って解説者

オリオンズ以外は、中下位球団を率いた事情のあり、通算1000勝以上の監督で唯一優勝経験のない監督

選手の育成に定評があり、「勝つ監督」としてでなく「育てる監督」として評価されている

中国での野球指導、清原和博の個人的臨時打撃コーチも

1988年に野球殿堂入り(日本)

1999年4月16日死去、78歳没。


打撃成績・・・
891試合、3191打数965安打、155本塁打、186盗塁、打率3割0分2厘

MVP1回
本塁打王1回、打点王1回、最多安打1回(当時は表彰なし)
ベストナイン6回
トリプルスリー1回
日本シリーズMVP1回
野球殿堂入り(日本)(1988年)



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若林忠志、山本一人、別当薫の野球教室を収録したDVD


投手成績・・・
3年、0勝1敗、防御率1.50


監督成績・・・
20年、2497試合、1237勝1156敗104分、勝率5割1分7厘



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