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■コラム■■■■■
■アイルランドと競馬■

競馬では日本の生産界にアイルランドは、大きな影響を与えています。

5冠馬・シンザンの父であるヒンドスタンや7冠馬・シンボリルドルフの父・パーソロンはアイルランド生産馬です。


アイルランドは必ずしも大きな馬産地とはいえないものの、世界の競馬に少なからず影響力を及ぼしていたといわれ、現在も生産の拠点となっており、例えばアイルランドのクールモア・スタッドではヨーロッパの至宝といわれる大種牡馬・サドラーズウェルズを中心に多くの一流種牡馬を繋養しています。

2003年に死亡した大種牡馬・ディンヒルもクールモア・スタッドで繋養されていました。
(クールモア・スタッドなどの商業的馬産は伝統的なヨーロッパの馬産とは多くの面で違いがあります、しかし本来のヨーロッパに根付いた馬産ではないとはいえ、クールモア・グループの成功は無視できないものとなっています)


(個人的には伝統的なヨーロッパの馬産、系統繁殖などの奥深さに魅力を感じます)

さらにイギリスの3冠馬・ニジンスキー、凱旋門賞連覇のアレッジド、前述したサドラーズウェルズはアイルランド調教馬です。
(このニジンスキー、アレッジド、サドラーズウェルズの3頭は、世界的な調教師といわれるヴィンセント・オブライエン調教師の管理馬であったためオブライエン調教師の手腕が大きいともいえますが・・・)


今年(2012年)のイギリス2冠(英2000ギニー、英ダービー)で、3冠に挑戦し、3冠目の英セントレジャーで2着に敗れ、惜しくも1970年のニジンスキー以来のイギリス3冠を逃したキャメロットもアイルランドのエイダン・オブライエン調教師の管理馬です。
(ヴィンセント・オブライエン調教師とエイダン・オブライエン調教師は血縁関係はないものの、ヴィンセントのバリードイル厩舎をエイダンが引き継いでいます)

キャメロットは英セントレジャー(2着)を敗れたため、凱旋門賞を回避といわれていましたが、出走するのでは?との意見もあります。

キャメロットの動向が気になりますね。

(追記:キャメロットは、凱旋門賞は7着でした)

ちなみにキャメロットの父は、クールモア・スタッドのモンジューです。

モンジューの父がクールモア・スタッドのサドラーズウェルズであり、モンジューは有力なクールモア・スタッド、サドラーズウェルズの後継種牡馬です。

モンジューは、1999年にエルコンドルパサーが凱旋門賞2着した時の凱旋門賞勝ち馬です。


このようにアイルランドは世界の競馬、特に馬産や調教などで大きな影響力を持っています。

アイルランドの個人的印象は、神秘的なところがあり、非常に魅力に惹かれますね。


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